X3(E83)、N52エンジン 補器類ベルト・サーペンタインベルト(通称ファンベルト)、テンショナー、プーリー交換

JAFに積載して自宅まで搬送してもらったX3。ベルト、テンショナー、プーリーを交換しました。

必要な工具

  • E14トルクス
  • 16㎜ソケット
  • T55(T60?)トルクス

T55トルクスは持ち合わせなかったので、こちらはアマゾンで購入です。

他、エアインテークなど、エンジンルームをいじる際の定番取り外しアイテムをとりはずします。こちらにはT30トルクスが必要です。

購入した部品

購入は最近利用することの多いセントピア。15時までに入金すると在庫分に関しては当日発送してくれます。

  • 商品コード:11287628650、商品名:ファンベルト 6-1990、単価:\3,800
  • 商品コード:11288624196(11287530314か らナンバーリプレイス)、商品名:テンショナー、単価:\7,760
  • 商品コード:11287535860、商品名:アイドラプーリー、
    単価:\3,470

アマゾンでも、3点セットになって販売されています。こちらにも問い合わせましたが、納期が4~5日と言われたのでセントピアにしました。価格的にはアマゾンの方が安かったかな。

テンショナー、プーリーは見た目不具合は見られなかったので、自分の中でのメンテナンスポリシーである「不具合の無い部品は変えない」にはそぐわないのですが、ベルト切れの原因がはっきりしないこともありテンショナー、プーリーの不良だったら嫌だなという思いからです。消耗品なので、変えておいて損はないでしょう。価格的にも躊躇するほどのものではないですし。
ちなみに、作業を終えてからの感想ですが、作業性が良いので、テンショナーは不具合が起きてからの交換でもそれほど面倒では無いなと思いました。

作業

漏れたオイルをきれいにしたいこともあり、作業性を上げるためラジエターファンを取り外します。上部のトルクスネジとプラスチックのリベットを取り、コネクタを抜けば簡単に取れます。

コネクタ2か所とハーネスのクランプ1か所、トルクスネジ、プラスチックリベットを外すと上から引き抜ける

取り外した際に、エンジンルームのATフルードのクーラー付近に使い方のわからないクランプ(リンク先10番の部品)が落ちていたのが気になりましたが、RealOEM.comにて構造を確認する限りラジエターファンの取り付けには使用しないようです。ラジエターのリザーブタンク取り付けに使用しているようなのですが、そこにはちゃんとクランプが着いているのです。とりあえず忘れないようにしておきます。

後日、ATフルードクーラーとラジエターコアを接続しているクランプだと判明。クーラントのサブタンクに水を入れてみると、下から駄々洩れの状態でした。再びラジエターファンを取り外すと、ATフルードクーラーのコアがラジエターコアから抜けた状態。このクランプで抜けないように止めているのでした。どうやらラジエターコアを引き上げるとき何かに引っ掛かり抜けてしまったようです。引き上げると簡単に外れてしまう構造、どうにかなりませんか?

ラジエターファンを取り外すとラジエターとエンジンとの間に作業空間が出来てとても作業がしやすいです。

ベルトが切れると、切れたファンが暴れ、ファンに損傷がある場合があるそうですが、幸いにして無事です。ファンの回転軸に切れたベルトが絡まっていて、ファンは回らなくなっていましたが、ベルトを取り除いたところ問題ないようです。

まずはテンショナーを取り外します。センターのボルトはトルクスE14です。

赤丸のE14トルクスを緩める。オイルまみれなのは、オイルフィルターハウジングからのオイル漏れのため。

プーリーは16㎜六角です。16㎜のソケットは日本で売っているソケットセットには含まれていない場合が多いです。私も持っていませんでした。今回はプラグソケットを使いました。ただ全長が長いので、ラジエターリザーブタンクに工具が干渉したので、ユニバーサルジョイントで避けて取り外しです。

プーリーはカバーを取り外し、中心の16㎜で取り外し。
取り外したテンショナー。オイルまみれだが、機能的には問題なさそう。
新品のテンショナー。INAというOEM製。ピンは装着時には取らずに、最後にベルトにテンションをかけるときに引き抜く。再利用不可のセンターボルト付き。
新品のプーリー。同じくINA製。

取り付けについてはちょっと注意が必要。テンショナーの取り付けボルトは再利用不可で、規程トルクで締め付けた後、指定角度回転させます。25Nmで締め付け後、90°回すの必要があります。

プーリーの締め付けトルクは40Nmのようです。こちらは角度指定は無しです。

簡単にエンジン、エアコンコンプレッサー、オルタネーター、パワステポンプあたりをきれいにしてベルトを取り付けます。
取り回しはRealOEM.comの画像をよく見て行いました。

ベルトはContinental製でした。

ベルト1本としていることもあり、グネグネと色々なプーリーにかかりますので慎重に行います。この状態ではまだベルトにテンションはかかっていません。テンショナーの偏心した位置にあるテンションを緩めるトルクス穴を使って、テンショナーを縮め、新品テンショナーに取り付けてあったピンを抜くことでテンションがかかります。トルクスはT55と説明しているサイトが多いです。私もT55で行いましたがかなりがたつきます。T60なのかもしれません。

完成の写真を撮るのを忘れました。。ピンを抜いて完了で、問題なくエンジン始動、バッテリーの警告灯も消えてくれました。

 

「輸入車はブレーキパッドの交換2回に1回はディスクローター交換」ってホント?

輸入車はブレーキパッドの交換2回に1回はディスクローターも変えなきゃいけないというのをよく見かけます。

ハチロク(AE86)で筑波サーキットを走っていた時は、30分のファミリー走行3、4回でパッドが終わってしまい、そんなことを何十回としていましたがローターは1回しか変えたことありませんでした。なので、本当に?という印象なんですよね。
車検証と同梱されているマニュアルにはそんな記載はないし、ググっても輸入車はローターも減る前提で設計しているとか、ある意味”通説”しか見つからなかったので、整備マニュアルを探していたのです。
すると、こんなサイトがありました。

https://tis.bmwcats.com/

言語がロシア語なのでとっつきにくいですが、それなりな情報量があります。Google翻訳をして見るのがよろしいかと思います。
X3(E83)のサービスデータもあるようなので、徘徊してやっとデータを見つけました。このサイトの情報がメーカー公式サービスマニュアルを参照していることを前提に話します。

X3(E83)では、フロント23.4㎜(新品時25.0㎜)、リア20.4㎜(新品時22.0㎜)が使用限界という事のようです。

フロントブレーキ

  • ブレーキディスクの厚さの許容差 最大 0.01mm
  • ブレーキディスクの外径 X3 3.0:325mm X3 2.5:325mm
  • ブレーキライニングの摩耗警報は、ライニングの残存厚さ 3.0mm
  • ブレーキディスクの最小厚さ(ディスクの端に刻印があります) X3 3.0:23.4mm X3 2.5:23.4mm
    (元々の厚さは25.0㎜)
  • ブレーキディスクの1つの作業面から研削するときに削ることができる金属の厚さ(モデルMでは研削してはいけない) 0.8mm

リアブレーキ

  • ブレーキディスクの厚さの許容差 最大 0.01mm
  • ブレーキディスクの外径 X3 3.0:320mm X3 2.5:320mm
  • ブレーキライニングの摩耗警報は、ライニングの残存厚さ 3.0mm
  • ブレーキディスクの最小厚さ(ディスクの端に刻印があります) X3 3.0:20.4mm X3 2.5:20.4mm
    (元々の厚さは22.0mm)
  • ブレーキディスクの1つの作業面から研削するときに削ることができる金属の厚さ(モデルMでは研削してはいけない) 0.8mm

6万キロで4輪とも交換したブレーキパッド、距離は10万キロを超えましたがまだまだ5分山以上あります。今度ホイールを交換した機会にでもノギスで測定しようと思います。

研削についても、諸説ありますが、サービスマニュアルに研削(研磨)についての数値が記載されているという事は、一般的なメンテナンスなのだろうと想像します。費用対効果としては今一つでしょうけどね。

E83 X3オイルフィルターハウジングガスケット交換

シリンダーヘッドカバーのガスケットを交換しましたが、オイル消費量は変わらず、3,000kmで500mlほど。BMWはオイル消費が多いと聞くがこれは明らかに多過ぎでしょう。漏れているに違いありません。

6万km購入時から、オイルフィルターハウジングのくぼみにオイルがたまっています。フィルターのキャップから漏れていると思っていましたが、これはハウジングのガスケットから漏れている模様。シリンダーヘッドカバーと並び、このオイルフィルターハウジングのガスケットからのオイル漏れは良くるケースらしいので、交換してみることにします。

例によってYou Tubeで動画を探すと海外の動画がいくつか見つかりました。年代の前後するエンジンですが、大体やり方は同じと想像し、工具をそろえます。

工具

部品

 

作業

交換を終えて、あった方が良かったものは、

    • 差し込み角1/4 E10専用のユニバーサルジョイント付ソケット

    • E10トルクスメガネレンチ

  • オイルクーラー接続パイプのOリング

インテークマニホールド下にあるトルクスボルトを外すのに、パワーステアリングリザーブタンクをずらした隙間からユニバーサルジョイントとエクステンションバーで延長した工具を挿入するのですが、差し込み角3/8の工具だと太いため外すのに他の部分に大きな負荷がかかっていそうでした。差し込み角1/4 で、E10専用のユニバーサルジョイント付ソケットがあるようなので、これを使うべきです。YouTubeでもこれっぽい工具を使っていました。

E10トルクスメガネレンチは、同じくエンジンブロック側のガスケットを交換するときに外す必要のあるボルトを回すのに必要です。今回は8㎜ボルトのメガネレンチで回してしまいましたが、失敗するとなめてしまうと思われます。
余談ですが、六角のボルトはトルクス工具、またはその逆でも回せる場合があります。ネジや工具を壊してしまうかもしれませんが、どうしてもその場で回さなければならない時に知っておくと便利かもしれません。

交換は工具が問題なければ、2時間くらいでできるでしょうか。エンジンオイルラインとラジエターラインを分断するので最悪走行できなくなることの備えが必要です。今回、路上で行い、締め付け不足でオイルがにじんで出てきたときは冷や汗でした。交換ガスケットは予備的に2ずつあると良いかもしれません。

ガスケット交換時にエンジン前方のサーペンタインベルトにエンジンオイルがかかってしまいそうです。トラブルを減らす意味で、オイルがこぼれそうな場所のカバー、またはサーペンタインベルトを取り外すと良いかもしれません。

取り外したオイルクーラー側につながるハウジング
オイルクーラーへつながるハウジングを取り外したところ。赤丸の3つの位置で止まっています。下部のネジを回すには、オイルクーラーへのパイプを分断しないと無理そう。ネジはE12トルクス。左上のネジが若干なめ気味だった(→後日談:締め付け不足でオイル漏れ、それが原因か、サーペンタインベルトが切れ、路上で止まってしまいました・・・)。過去に交換したことがあるのかもしれない。
AliExpressにて購入したガスケット
エンジンブロックとオイルフィルターハウジングの接合。赤丸の3箇所で固定。こちらはE10トルクス

ちなみに、今回の部品の購入はAliExpressでした。今後性能は判明すると思いますが、とりあえず交換後は問題なさそうでした。発送に時間がかかりますが、値段が圧倒的に安いですからね~。

エンジンブルブル

交換後にエンジン始動すると、なんかブルブルしています。試走に出るとエンジンチェックランプがついてしまいました。顔面蒼白です。OBD2診断機(C110+)でエラーを見ると2E1A Firing, cylinder 3だそうです。いじってないのになぁと思いつつ、3番シリンダーの点火コイルを抜き差ししたら解消です。ホッ。

作業のどこかで触れてしまったのかもしれません。BMWのエンジンは繊細なのでしょうか?

エニカで200回以上貸し出したオーナー経験から見た全損リスク

個人間カーシェアで圧倒的な認知を誇るAnyca(エニカ)。私もオーナーとして2台の車を登録しています。オーナーとしても、借り手としても注意しておきたい保険についてどのようになっているか見てみました。

Anycaの保険

Anycaの保険は大きく次のようになっています。

さて、みなさんどう感じますか?

Anycaでのトラブル

AnycaにはポルシェメルセデスAMGBMW Mシリーズなど300万円をゆうに超える車が多く登録されています。
こんな車が1日1万(仮)で借りられたら借り手には大きなメリットですよね。
ただ、これらの車を借りて、全損となった場合、再調達に必要な 300万円以上 (免責10万円)は自己負担となります。さて、借り手の方はこれだけ負担できるのでしょうか?

私はそんな高額な車を貸し出しておりませんが、借り手の方には学生から社会人になって日の浅い人などとてもそんな資金をもっていないような方々がたくさんいます。
全損時にはトラブルとなる事が容易に想像できます。

実際にこんなことも起きているようですし。

「SUBARU WRX STI 2015」のオーナーの方が個人間カーシェア「Anyca」で利用者に全損・廃車にされた件について。

2020/8/3追記
先日Anycaに登録しているとある車を見ると、そこにはこんな感じの記載がありました。
「個人で満額の車両保険をかけているので、300万円を超えた分は個人の保険が適用可能です。使用の際は次年度保険料金が上がる分のご負担をお願いします。」と。
私の場合は、車両保険は入らない派なのでこういうことは出来ません。しかし、全年齢、家族限定などもなしで300万以上(この方は700万としていましたが・・・)で車両保険にはいるって、いったいいくらするのでしょうか?
ま、そういう方もまれにいるので、心配な方は借りるときに任意保険の加入状況を問い合わせるのもアリかもしれません。私にもし問い合わせが来たら、その場でお断りしますけどね。

Anycaでのトラブル(私の場合)

私の場合は、返却後に気づいた凹みの修理を先方に連絡したら、法律事務所から書類が届くこともありました。

因みに、私は過去に200→300回ほど貸し出して、保険を適用して修理等を行ったことはありません。貸し出し中に何もなかったかというとそういうことではなく、損傷箇所の修理に10万円を超えるものが無かったということです。修理は数知れず・・・。タイヤ裂傷、フロントウィンドウ割れ、板金、バンパー交換、、、、。車の紹介で、フロントウィンドウの修理が保険適用外と記載されている方をたまに見ますが、フロントウィンドウであっても走行中のものであれば保険適用されます。

最近の車はフロントウィンドウにアンテナやセンサーなどが取り付けられていることが多く、交換する場合は10万超えるでしょうね。保険が適用されないとこれももめごとになりそうなことの一つです。返却時にフロントウィンドウの割れまで確認することは相当に難しいですから。返却時に申告してもらえないと・・・・後でウインドウの飛び石傷に気付くわけです。

停車中にスライドドアを開け、ブロックに擦った(ノア)

停車中にスライドドアを開け、ブロックに擦ってしまったとのことです。部位によっては塗装する範囲が増え、こんな傷でも修理に10万以上かかることもあります。

バンパーに凹み(ノア)

返却時に申告が無かったバンパーの凹みです。結局、修理代を全額は支払っていただけず、一部のみの支払いで示談。交換して半年もたっていない傷の無いバンパーだったので、丸損です。

タイヤがバースト(E83 X3)

タイヤバースト
高速道路でタイヤがバーストしたとのことでした。ここまで裂ける前に、パンクの予兆は何かしら有ったと思うのですが(パンクセンサー付いているし)・・。タイヤが古いこともあり、費用はいただきませんでした。

引っ越しで使用し荷室に傷(ノア)

引っ越しで使うといわれていたので、嫌な予感はしたのですが、案の定内装がご覧の通り。返却時の申告は無し、返却時は夜間であり当然気づけませんでした。

ドアに凹み(E83 X3)

右側後席のドアに凹みです。返却後、自分で運転席に乗り込むときに気づきました。即連絡して、修理について了解を貰い、全額負担にて修理完了。しかし、塗装すると同じ色は出ませんよね。強い日が当たると、明らかに色合いが違います。

ボンネットに凹み(ノア)

返却時にわからなかったボンネットの凹みです。80系のノアはボンネットがとても薄く、凹みやすいです。想像ですが、給油口を開けようとして、誤ってボンネットを開け、それを閉じようとして手で強く押してしまったのではないかと。

こんなリスクがありますが、Anycaのような個人間カーシェアサービスが、車の維持費を軽減してくれることは間違いありません。じゃなきゃ、私、車2台も持てませんから。みなさん、その辺のリスクを考えてオーナーの方ま、借り手の方も利用しましょう。

じゃ、どんな車がいいの?

Anycaで貸し出しはせいぜい200万くらいまでの車で、細かな傷は気にしないといったスタンスで無いと後々大きく後悔することがあるのではないでしょうか。

やはり国産よりも輸入車が人気がありますので、10年落ちくらいの輸入車、たとえばBMW 3シリーズツーリング、MINI、アウディA5辺りがいいのではないかと思います。個人的にです。自分が気に入って、かつそれなりに借り手が付きそうな車、

貸し手は、1万円のために貸し出す準備に加え、走行距離が延びることや、タイヤの消耗、車自体の価値を低下、さらに事故や傷、訴訟リスクまで負う事になるんです。貸し出し当初、とてもお値打ち料金を設定していつの間にか見なくなってしまう車を多く見ます。きっとこのような方々は見合わないと感じて貸し出しをやめてしまうんでしょうね。

それでも車が好きだ!いろいろ乗りたいけど経費は削減したいって人じゃなきゃやってられませんから。

E83 LCI X3エンジンオイル交換(購入後3回目):93,053km

イエローハットでオイル交換です。以前はオイル交換を自分で行っていましたが、ちゃんと回収すれば再生できるオイルを捨ててしまうのがもったいなく、お店でやるようにしています。モノタロウなどの安いオイルを使えば、お店でやるよりも安くて早いのですが、環境を思うと捨てるのが忍びなく。

オイルはイエローハットの量り売り部分合成油5w-30、オイルエレメントを含めての交換です。工賃はポイントカードがあるために無料だったような気がします。

エレメント 1,543円
オイル6.2L 6,386円
——————————–
合計 7,929円

過去のオイル交換では、ジェームスでは部分合成油Mobil Super 5w-40。工賃合わせて7,808円(6.4Lでしたが、ジェームスはエンジン排気量2,001㏄以上は一律料金)、オートバックスでは、部分合成油5w-30のカストロール・マグナテック6L、工賃は1080円でオイル会員になることでかからないとして、8,310円でした。

流石どこも他社を見て値段設定しているんですね。特別に高い安いはありませんでした。

カー用品店恒例の「おすすめ」は今回はなく、オイルエレメント周りにオイル漏れの跡があることと、タイヤのサイドウォールに裂けがあることを教えてくれました。タイヤは、このオイル交換の後に交換をしに行く予定でしたので、どちらもお礼を言って交換等はお断り。

エレメント周りのオイルは、後で分かりましたが、オイルフィルターハウジングのガスケットからのオイル漏れでした。ハウジングを固定している3本のボルトのうち1本が初めからネジがなめ気味で挿入されており、十分なトルクがかけられていなかったようです。

BMW E83 X3 E-BOX fan(2F71)?

OBD2診断機で、半年ほど前から「2F71 Electronics-box fan, activation」なるエラーが出るようになった。

先日のヘッドカバーガスケット不良でのオイル漏れなんかと関係あるのかと思いとりあえず様子見をしていたが、ガスケットを交換しても解消しない。

調べてみると、ECUを冷却するためにファンがついていて、それが不良の場合があるらしい。

これから夏場を迎えるに当たり、熱対策は不安なので取り外して動作確認してみることにした。

ファン電源のコネクタはエンジンルーム内にあるヒューズボックスで接続されているので、ECUなんかと一体になっているヒューズボックスを外す。


カバーを外したところ


ヒューズボックスを取るとECUが顔を出す。


ECUが引っかかっているフックを外し、ハーネスをかき分けると室内へ延びている2極のコネクタが見える。返しをつまんで外す。


ファン側のコードが接続されているコネクタをボックスから取り外す必要があるのだが、この構造が分からずに手が傷だらけになった。バルクヘッド側にある小さなぽっちを横にずらすと返しが外れるようになっている。

次に助手席側からファンを取り外す。
グローブボックスを取り外し、足元上にある化粧パネルを取り外すと奥にファンが見える。


左ハンドルでは無いと思われるヒューズ類が収まっており、簡単に取り外せない。

ヒューズ類をできる限り邪魔にならない場所にずらし、ハーネスを下に押し下げ、フロアマットをめくって結構力ずくでファンを取り外した。


ファンは白いプラスティックのカバーで3本のネジで止まっている


取り外したファン。

ファン単体で、配線を延長してバッテリーへ直結してみる。あら、元気よく静かに回るではないか。。

ファン自体の不良ではなさそう。”activation”なので、ファンをコントロールしている側の問題か?それとも故障センサーの誤検知?

走行していて不具合が無いので、しばらく様子見としよう。

新品のファンは2.5万くらいするようなので、先走って買わなくて良かったわ。

BMW E83 X3プラグホールへのオイル溜まりにてシリンダーヘッドカバーガスケット交換(約92,300㎞)

特に運転していて違和感を感じたわけではないのですが、500㎞も走るとオイルレベルが1つ減るほどエンジンオイルの消費が激しいので、OBD2コードリーダーで診断したところ、2AAC、29D1、29D0、29DCC等のコードが出力されていました。2F71は別の問題だと思いますが、ミスファイヤが発生しているのは間違いなさそうです。

C110+で2AAC、29D1、29D0、29DCC等のエラーコードを確認

プラグかなと思い、プラグを取って見てみると2から5番のプラグホールにエンジンオイルが溜まっていました。エンジンオイルの消費が激しい理由はこれだったのでしょう。
プラグホールにエンジンオイルが溜まる場合、ヘッドカバーのプラグホール部分のガスケット(シール)の不良が原因のようです(右バンクプラグホールのオイル漏れ修理②)。プラグホールにエンジンオイルが溜り、漏電してミスファイヤが起きていたと想像しました。
ヘッドカバーのガスケットなら、エンジンタイミング関係ないし、自分でできるかなと思い調べてみることにします。
N型エンジンのヘッドカバーからのオイル漏れはよくある修理っぽく、Youtubeを見るとガスケット交換の詳しい動画が出てきます。次の動画はE90なのでどんぴしゃではないですが、N52エンジンなのでほぼ同じでしょう。

英語ですけど作業動画なので大変分かりやすいです

部品

交換に際して準備したものです。

シリンダーヘッドカバーガスケットセット

部品番号 11127582245
3,860円

Valvetronic Camshaft Adjusting Unitシール

部品番号 11127552280
2,300円

Eccentric Shaft Sensor Gasket

11127559699
1,030円

購入はセントピアというネットで部品を販売している会社です。別途送料が600円かかります。エキセントリックシャフトのガスケットはセントピアノウェブに情報がなかったのですが、問い合わせると取り扱いありとのことでまとめて発注しました。ここは在庫をちゃんと持っているようで翌日発送で、すぐに届きました。車両適合の問い合わせに対しても大変早く答えが返ってくるし、なかなか好印象です。

ウェブの情報では、プラグホールのスリーブも交換している場合が多いようですが、別にスリーブはオイル漏れとは関係ないようなので交換は見送りました。ちなみに、部品番号11127575422で、セントピアで取り扱いがあり 680円/個とのことでした。

こんな風に、3点がセットになったものがお買い得かもしれません。ただ、これ、中国製のコピー品だと思われます。

届くまでに時間がかかってもいいという事なら、AliExpressで格安のOEM品(リバースエンジニアリング品?)を購入して試してみるのも良いかもしれません。今回は時間が無かったので国内で購入です。

AliExpressでガスケットの部品番号で検索したら、20USDほどでした。ま、国内での価格は倍ですが、許せる範囲かと

後日ですが、AliExpressを探索していたら、この3つの部品がセットになった魅力的な商品を発見!32USDってやはり半額ですね!次やるこちはこれにしよう(そんなに乗る予定無いけど…)。
—後日更新(2019.9.17) Amazonでも3点セットの格安品が出品されています。AliExpressと同等品だと思いますんのでこちらの方が返品を考えるといいかもしれません。

工具

  • E8、E10のトルクスソケット
    「整備工具のストレート」で、ヘクサロビュラディープソケットセット 7ピース 差込角3/8″(9.5mm)を買いました。VVTモータの取り外しで、E8はかなり狭い場所で使用する必要があるみたいです。差込角6.35㎜であれば回るかもしれないですが、ディープソケットの方が間違いないかなと思って購入です。結果、角度がギリギリだったけど回せました。ユニバーサルジョイントは必須です。
    –後日更新(2019.9.17)そういった意味でも1/4″ E8でユニバーサルジョイントが一体になったこの工具は買っておいた方がいいですね。
  • 内装外し(スクレーバー)
    Youtube動画のような専用工具もあるようですが、1回限りで買ってられないので、内装外しを使ってシリンダーヘッドカバを外しました。

  • トルクス(T30?)がないと周辺パーツを取り外せないので必須です。タワーバーがなじみのない13㎜のボルトで止まっています。薄めのスパナじゃないと入らない回せません。
エンジン全景
バルクヘッドにあるエアフィルターの取り付け部分。T型トルクスで取り付けてあります。

バルブカバーにたどり着くまで、様々な周辺パーツを取り外します。

エンジン奥にある、ブローバイホース(?)を取り付けているクリップの取り外しは要注意です。構造的には手でつまんで引き抜くのですが、なかなか抜けず、ホースを割ってしまいました。プラスティックは硬くて脆くなっているので要注意です。ダクトテープとパイプ補修用のパテで補修してOKとしました。

割れてしまったホース。交換するほどのものではなさそうなので、耐熱のテープで巻いて補修。
プラグ回り。今のダイレクトイグニッションのエンジンはプラグコードがこんな細い電線なのね。昔はぶっといほど偉いみたいに言われていたが。


カバーの取り外しは、こんな感じでプラスティックのスクレーバーを差し込んで。プラグホールから漏れたオイルに埋もれて見えなかったボルトを外しておらず、なかなか外れずにてこずった。
取り外したカバー。ゴム製のガスケットなのだが、バリバリでプラスティックのようになっていた。これじゃ漏れるわけね。
インジェクターが取り付けてある部分。クリップでパチンという感じなんだけど、このクリップを2つもエンジンルームに落として見つからなくなってしまった。問題なさそうだけど、要注意。

 VVTモータのガスケット
VVTモータ
カバーを外したシリンダーヘッド内部。9万キロ走行にしてはどうなんでしょう?すごくきれいというわけではなさそうですが、ヘドロのようなものもないので、それなりなんでしょうか。
カムスプロケット側からの写真です。決してきれいではないですね。6万キロで入手し、3万キロ走行。オイル交換は6.1万、7.7万キロで実施してます。そろそろ3回目をやろうとしているタイミング。
ヘッドカバー内側にスラッジのようなものがへばりついている。時間があれば、パーツクリーナー等できれいにしたいところ。

今回使用したトルクスのソケット。ディープタイプを選んで正解でした。上の商品はヤフーショッピングで購入です。

ヘッドカバーの取り外しさえできてしまえば、あとはガスケットを交換して、取り外した逆の手順で取り付けるだけです。

繰り返しますが、インジェクターを取り付ける際のクリップの取り扱いは十分注意してください。エンジンルームに落下させるとおそらく救出は無理です。

そして、年式が古くなるとプラスチック部品が怖いくらいに脆くなっています。特にブローバイのホースは割れるのが当然といった感じでした。このあたりの部品を交換前提で作業前にあらかじめ用意しておくのが良いとおもいます。そして、BMWのエンジン回りをいじるのであれば、トルクスソケットは必須です。T型、E型それぞれ3/8差し込み角、1/4差し込み角で揃えておくのが良いでしょう。

後日談として、
VVTモーターのガスケット部からオイル漏れを起こした模様です。取り付けはタッピングスクリューなのでトルクはかけられませんが、ゆるすぎると漏れを起こすようですね。また、カバー取り外し時にカバー自体を変形させたためか、エキセントリックセンサーのガスケット周辺に亀裂が入ってしまった模様です。このあたりからもオイルが漏れてきます。

Anycaで経験したトラブル

Anyca他の個人間カーシェアを2年ほど経験し、体験したトラブルをご紹介。

1.借り手が駐車禁止で捕まる
問題なく返却され、特に何も問題なかったとのことでしたが、貸し出し終了からしばらくして警察から駐車禁止の連絡が来ま
した。
メッセージで借り手に連絡を取ったところ、警察へ出頭する予定だが、○日までに出頭すれば持ち主へ通知が行かないと聞い
ていたので、特に伝えなかったとの事。
信用ならないので、弁明書を提出しました。その後督促は無いので、ちゃんと出頭してくれたのでしょう。

2.ドアがべっこり
右側後席のドアがべっこり凹んでいました。返却時に特に問題なかったとのことで車を受け取り、別れた直後に凹みに気付き
、電話連絡。現場に戻ってもらい、当方で修理し、修理代を請求するという事で落ち着きました。請求したら即振り込んでく
れました。
気付かなかったとの事だけど、どう見ても気付かないわけない凹みなんですけど。。ちなみに、借り手はウズベキスタンの方でした。ちゃんと払ってくれるか心配でしたが、杞憂におわりました。

3.車に凹み、傷
バンパー下をこすっていたり、バンパーをぶつけてよく見るとネジの取り付け部が破損していたり曲がっていた、ちょっとし
た凹みが増えていたり。この辺は日常茶飯事です。その場で気付くことは稀で、後から伝えても「心当たりなし」ってことで
直してもらえることはありませんでした。泣き寝入りです。。ぶつけて気付かないって、絶対ないと思うんだけどな。。

4.左側面に擦り傷
さすがに気付くっていうくらいの擦り傷ができていました。返却時に気付き、伝えると、心当たりはなかったが修理について
は承諾してもらえる。
ただ、板金するほどでもないかなーという傷で、逆に板金すると色合いの変化が気になるので板金はせず、タッチアップと磨
きである程度ごまかしました。
借り手の方には修理代という事でいくらかの賠償金をもらって決着。理解ある方で良かったですが、労力はかかります。

5.車内が砂だらけ
夏に海水浴へ行かれたとのことで、ダッシュボードの中まで砂だらけでした。。。
相当頭に来ましたが、特に清掃料金はいただかずに、気分悪く車を受け取り悪評価で終了としました。借り手の方はベトナムの方でした。。

6.車が泥だらけ
車の汚れには相当に耐性ができましたね。ちょっとやそっと汚れているくらいじゃ、最近は動じません。それくらいみなさん
汚してくれるという事です。雪道走った場合は特にね。でも、それを逆手に、みんな嫌がるだろうスキー、スノボ歓迎ってこ
とでアピールしてます。汚す方は国籍問いません。たまーに「クリーニング費用払います」と言ってくれる方がいますね。うれしい限りです。

7.待ち合わせに遅れる
自分が遅れたことは一度もありません。借り手の方が遅れる確率は5割くらいですかね(笑)。
送れる方はなんとなく雰囲気でわかります。特に返却時に時間が読めないこともあり遅れる方が多いです。自宅へ来てもらう
っていう手もあるのですが、なんとなく自宅で待つのもそわそわするので、駅前待ち合わせが多いです。

8.ETCカード忘れ
いつも聞くようにしているのですが、過去に3度置き忘れがありました。
他にも小物の忘れ物が多いですね。ETCカードは送付しますが、小物類は問い合わせが無い限り、しばらく保管したのちに処
分してしまおうと考えています。

9.ものが無くなる
忘れ物ではなく、あるべきものが無いケースです。lightningケーブルが無くなったことがあります。
盗難防止用ホイールロックナットのソケットが無くなったのですが、これは原因不明です。

逆に、あるようで今までにないのは、峠を攻め込んだようなタイヤやブレーキの減り。スポーツカーの場合は注意かもしれま
せんが、私の場合はファミリーカー&SUVなので事なきを得ているのかもしれません。タイヤダメにされた痛いわね。

こういうトラブルをある意味楽しめるようでないと、個人間カーシェアはやめたほうが良いですよ。
貸し出す車も市場価値100万円くらいまでのものにしておいた方が良いです。走行距離が伸びて、気付けば売り上げよりも過
走行による評価減の方が大きいなんてことになるかもしれません。
返却後のレビューは、明るいところで十分車の状態を確認したのちにしましょう。Anycaでは、後からレビューの変更できな
いという仕様なので、記入後に車両の状態が、と思っても後の祭りです。

ジェームスとオートバックスでのX3(E83)エンジンオイル交換比較

カー用品店であるジェームスとオートバックスでBMW X3のエンジンオイルとエレメント交換をする機会があったので、まとめてみたいと思います。

どちらのお店ともBMW X3は問題なく交換してもらえました。輸入車一般の扱いがどのようなものかは知りませんが、BMW X3のオイル交換であれば国産車のオイル交換と変わるものではないのでしょう。因みに、私はエンジンオイル交換時には必ずエレメントも交換するようにしています。せっかくきれいなエンジンオイルになったのに、そこにあの汚れたエレメントが残ると思うと気分的によくありません。エレメント交換はオイル交換2回に1回で良いともよく聞きますが、1,000円くらいのモノなので、一緒に換えた方が気分が良いです。

ジェームスの場合

2017年4月14日に、距離61,038㎞でオイル交換を行いました。お店はこちらのジェームストレッサ横浜店。エレメントも合わせて交換し、エンジンオイル6.4L、オイルはメニューで選べる量り売りのもので、部分合成油Mobil Super 5w-40。工賃合わせて7,808円でした。エレメントは特に単価設定がなく、すべて込みって感じの会計でした。ジェームスの良いところは、エンジン排気量2,001㏄以上で料金一律なので、大排気量で多くのオイルを必要とするエンジンには大変お得なはず。会員料金ですが、入会金、年会費とも無料です。

オイル交換作業の印象としては、エレメント周りににじんだオイルをちゃんとブレーキクリーナーで落としてきれいにしてくれたり、エンジンルーム内を目視確認した結果、問題ないですと伝えてくれたりなかなか良いものでした。ただ、BMW特有のオイル交換目安のための距離メーターのリセットが出来ておらず、距離はリセットすると25,000㎞となるところ、15,000㎞を表示したままでした。このE83 X3では、メーターにあるボタンとイグニッションキーの操作で自分でリセットできますので問題なしです。 フラッシングだとか、タイヤ交換とか変な押し売りが無いのも好印象。

オートバックスの場合

さて、今回はオートバックスの東神奈川店です。株主優待で3000ポイントを手に入れたのが決め手です。以前買い物をしたときに作成した無料のポイントカードを使用してオンラインで予約しました。距離は77,509㎞。販売員の方によると100%化学合成油0w-40指定とのことでMobil 1を奨められます。ええ、そんないいオイル使いたいですけど4Lで6,000円くらいしたので却下です。オイルは部分合成油5w-30のカストロール・マグナテックにした。ま、大丈夫でしょ。オイル量は販売員の方曰く、6.0Lとのことで3L缶を2本購入、1本3,299円(税込み)。量り売りのオイルは0w-20か鉱物油の10w-30しかないので缶で購入するしかありません。前回ジェームスでの交換を思い出し、「エレメント交換の時は6.5Lだと思うのだが、、」と伝えたのですが、足りない場合は1L缶を追加で購入して、4L缶と3L缶購入ということで清算できる的な事を言っていたので言われるとおりにしました。エレメントは1,618円(税込み)。

オートバックスのエンジンオイル売り場

もし、DIYでオイル交換となると下のようなモノがあればそれほど難しくはありませんが、オイルを捨てなければならないということにちょっとした良心の痛みを感じます。エンジンオイルはカー用品店で交換すればちゃんとリサイクルしてくれるでしょうからね。

オイル交換の年間会員となって会費が1,080円。エレメントとエンジンオイルの交換工賃で同額かかるので、次回やる場合は入会しておいた方がお得です。

と言いつつ、DIYでやったこともあります。

で、合計は,

オイル3Lx2 \6,692
エレメント \1,618
会員入会費 \1,080
オイル・エレメント交換工賃 \0

ポイント \-3,000
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合計 \6,390

ポイントを使わないと9,390円なので、エンジンオイルが違うので単純比較はできませんがジェームスの7,808円に比べると高いですね。オートバックスの店頭でオイル購入というととても高く感じるけど、エレメント共Amazonより安かったのにことにちょっとした驚きです。

印象としては、ピットの方の説明だとオイルはエレメント交換時は6.2L必要とのことで、販売員の方と説明が違ったことが今一つ。結果的には6L入れてほぼレベルゲージ上限(メータ内にある電子式のゲージですけど)だったので6Lで良しとしました。

整備記録を見ると、エアーを2.6Kpaまで窒素入れてくれたみたいです。ちょっとエア圧高いかな?また、例によって3,000kmでの交換推奨ってね、いらんでしょ!

オイル交換の記録をもらいました。きちんとMobile1を奨めたがお客様の意向で指定外のオイルを入れたと記載しているあたり、リスク管理ができてます。ちなみに、オイルレベルゲージは電子式なので、オイルは下抜きしかできないものと思います。

イエローハットの30%オフ優待もあるので、次回はイエローハットかな。