個人間カーシェアで圧倒的な認知を誇るAnyca(エニカ)。私もオーナーとして2台の車を登録しています。オーナーとしても、借り手としても注意しておきたい保険についてどのようになっているか見てみました。
Anycaの保険
Anycaの保険は大きく次のようになっています。
- 保険は24時間単位で、24時間当たり
1800円。(2020/3/6現在は保険会社により2000円または2100円となっているようです。) - 補償は運転中のみに適用されて、対人賠償無制限、対物賠償無制限、車両に対する補償は最大300万円で、免責(自己負担)10万円
さて、みなさんどう感じますか?
Anycaでのトラブル
Anycaにはポルシェ、メルセデスAMG、BMW Mシリーズなど300万円をゆうに超える車が多く登録されています。
こんな車が1日1万(仮)で借りられたら借り手には大きなメリットですよね。
ただ、これらの車を借りて、全損となった場合、再調達に必要な 300万円以上 (免責10万円)は自己負担となります。さて、借り手の方はこれだけ負担できるのでしょうか?
私はそんな高額な車を貸し出しておりませんが、借り手の方には学生から社会人になって日の浅い人などとてもそんな資金をもっていないような方々がたくさんいます。
全損時にはトラブルとなる事が容易に想像できます。
実際にこんなことも起きているようですし。
「SUBARU WRX STI 2015」のオーナーの方が個人間カーシェア「Anyca」で利用者に全損・廃車にされた件について。
2020/8/3追記
先日Anycaに登録しているとある車を見ると、そこにはこんな感じの記載がありました。
「個人で満額の車両保険をかけているので、300万円を超えた分は個人の保険が適用可能です。使用の際は次年度保険料金が上がる分のご負担をお願いします。」と。
私の場合は、車両保険は入らない派なのでこういうことは出来ません。しかし、全年齢、家族限定などもなしで300万以上(この方は700万としていましたが・・・)で車両保険にはいるって、いったいいくらするのでしょうか?
ま、そういう方もまれにいるので、心配な方は借りるときに任意保険の加入状況を問い合わせるのもアリかもしれません。私にもし問い合わせが来たら、その場でお断りしますけどね。
Anycaでのトラブル(私の場合)
私の場合は、返却後に気づいた凹みの修理を先方に連絡したら、法律事務所から書類が届くこともありました。
因みに、私は過去に200→300回ほど貸し出して、保険を適用して修理等を行ったことはありません。貸し出し中に何もなかったかというとそういうことではなく、損傷箇所の修理に10万円を超えるものが無かったということです。修理は数知れず・・・。タイヤ裂傷、フロントウィンドウ割れ、板金、バンパー交換、、、、。車の紹介で、フロントウィンドウの修理が保険適用外と記載されている方をたまに見ますが、フロントウィンドウであっても走行中のものであれば保険適用されます。
最近の車はフロントウィンドウにアンテナやセンサーなどが取り付けられていることが多く、交換する場合は10万超えるでしょうね。保険が適用されないとこれももめごとになりそうなことの一つです。返却時にフロントウィンドウの割れまで確認することは相当に難しいですから。返却時に申告してもらえないと・・・・後でウインドウの飛び石傷に気付くわけです。
停車中にスライドドアを開け、ブロックに擦った(ノア)
バンパーに凹み(ノア)
タイヤがバースト(E83 X3)
引っ越しで使用し荷室に傷(ノア)
ドアに凹み(E83 X3)
ボンネットに凹み(ノア)
こんなリスクがありますが、Anycaのような個人間カーシェアサービスが、車の維持費を軽減してくれることは間違いありません。じゃなきゃ、私、車2台も持てませんから。みなさん、その辺のリスクを考えてオーナーの方ま、借り手の方も利用しましょう。
じゃ、どんな車がいいの?
Anycaで貸し出しはせいぜい200万くらいまでの車で、細かな傷は気にしないといったスタンスで無いと後々大きく後悔することがあるのではないでしょうか。
やはり国産よりも輸入車が人気がありますので、10年落ちくらいの輸入車、たとえばBMW 3シリーズツーリング、MINI、アウディA5辺りがいいのではないかと思います。個人的にです。自分が気に入って、かつそれなりに借り手が付きそうな車、
貸し手は、1万円のために貸し出す準備に加え、走行距離が延びることや、タイヤの消耗、車自体の価値を低下、さらに事故や傷、訴訟リスクまで負う事になるんです。貸し出し当初、とてもお値打ち料金を設定していつの間にか見なくなってしまう車を多く見ます。きっとこのような方々は見合わないと感じて貸し出しをやめてしまうんでしょうね。
それでも車が好きだ!いろいろ乗りたいけど経費は削減したいって人じゃなきゃやってられませんから。
3月の30日にエニカキーを早速使ってトラブりました。
24日にエニカで車を予約して30日に借りたのですが29日からの予約以降からこの機能が適応されるとのこと。
しかし、その事がオーナー側には30日から使えるとしか伝わっていない。
エニカキーが使えなくて寒い中2時間も車の外で格闘していました。
エニカに責任追及をしたところ、プラットフォームを提供しているだけで個人間のトラブルは一切関与しないの一辺倒で責任逃れされています。今も毎日オーナーと借り主の私で講義中。
今日4月2日になってエニカアプリで29日以降のリクエストがエニカキーを適応できる旨のメッセージを配信しているあたり、明らかにエニカ側の伝達ミスであり確信犯だと思われます。
恐らくほかユーザーからもこのクレームが発生しているはずです。