輸入車はブレーキパッドの交換2回に1回はディスクローターも変えなきゃいけないというのをよく見かけます。
ハチロク(AE86)で筑波サーキットを走っていた時は、30分のファミリー走行3、4回でパッドが終わってしまい、そんなことを何十回としていましたがローターは1回しか変えたことありませんでした。なので、本当に?という印象なんですよね。
車検証と同梱されているマニュアルにはそんな記載はないし、ググっても輸入車はローターも減る前提で設計しているとか、ある意味”通説”しか見つからなかったので、整備マニュアルを探していたのです。
すると、こんなサイトがありました。
言語がロシア語なのでとっつきにくいですが、それなりな情報量があります。Google翻訳をして見るのがよろしいかと思います。
X3(E83)のサービスデータもあるようなので、徘徊してやっとデータを見つけました。このサイトの情報がメーカー公式サービスマニュアルを参照していることを前提に話します。
X3(E83)では、フロント23.4㎜(新品時25.0㎜)、リア20.4㎜(新品時22.0㎜)が使用限界という事のようです。
フロントブレーキ
- ブレーキディスクの厚さの許容差 最大 0.01mm
- ブレーキディスクの外径 X3 3.0:325mm X3 2.5:325mm
- ブレーキライニングの摩耗警報は、ライニングの残存厚さ 3.0mm
- ブレーキディスクの最小厚さ(ディスクの端に刻印があります) X3 3.0:23.4mm X3 2.5:23.4mm
(元々の厚さは25.0㎜) - ブレーキディスクの1つの作業面から研削するときに削ることができる金属の厚さ(モデルMでは研削してはいけない) 0.8mm
リアブレーキ
- ブレーキディスクの厚さの許容差 最大 0.01mm
- ブレーキディスクの外径 X3 3.0:320mm X3 2.5:320mm
- ブレーキライニングの摩耗警報は、ライニングの残存厚さ 3.0mm
- ブレーキディスクの最小厚さ(ディスクの端に刻印があります) X3 3.0:20.4mm X3 2.5:20.4mm
(元々の厚さは22.0mm) - ブレーキディスクの1つの作業面から研削するときに削ることができる金属の厚さ(モデルMでは研削してはいけない) 0.8mm
6万キロで4輪とも交換したブレーキパッド、距離は10万キロを超えましたがまだまだ5分山以上あります。今度ホイールを交換した機会にでもノギスで測定しようと思います。
研削についても、諸説ありますが、サービスマニュアルに研削(研磨)についての数値が記載されているという事は、一般的なメンテナンスなのだろうと想像します。費用対効果としては今一つでしょうけどね。
「「輸入車はブレーキパッドの交換2回に1回はディスクローター交換」ってホント?」への1件のフィードバック