BMW E83 LCI X3フロントクランクシャフトシール2回目の交換(126,781km):交換編

交換は今回で2度目なので、特に下調べもなく作業開始。

最初に結論

結論から言うと、装着されいているクランクシャフトシールを抜き取るのに相当苦労しました。結果的に、N52エンジンの専用工具で抜き取ることができましたが、前回交換したクランクシャフトシールが相当に”きつく”作られていたのか、取り外し方法が悪かったのかはよくわかりませんが、途中あきらめかけたのが正直なところ。

準備編で、電動ドリルを購入したと記載したのは、抜くのに苦労した事情がある為です。はじめは手動でプラスドライバーを使用してタッピングねじを回していましたが、かなりトルクをかける必要があったり、若干ねじを斜めにねじ込んでいく必要があることから、何回も作業を繰り返すには、限界を感じたためです。結果、ドリルで下穴も作れるし、ねじも簡単に最後までねじ込むことができたので大正解でした。はじめから買っておけばよかったと後悔です。恐らく、今回抜き取ったクランクシャフトシールの場合は、電動ドリルドライバーが無いと抜けなかったことでしょう。

以下、簡単に紆余曲折、悪戦苦闘した経過について書きたいと思います。

クランクシャフトシールへアクセス

まずはクランクシャフトシールへアクセスするために、諸々外していきます。

ラジエターファンを取り外し
補器類ベルトを取り外し、一応割れの確認もします。走行1万kmほどですが、問題なさそうです。
クランクプーリーを取り外し、シールを前面から見たところ。見た目、どこから漏れているのかわかりませんでした。

抜けない・・・

手動で工具に付属ねじを使用して抜き取り作業。付属ねじだと6本のねじすべてをねじ込むことができず、少し細めのねじを購入して作業を実施。結果、何回かやって1㎜位動いたところから一切動かなくなってしまった。

N52エンジン専用工具を使用して抜き取りにかかりますが、ねじ込んだネジが簡単に抜けてきてしまい、シールを抜け出せません。
左が工具に付属の抜き取りに使用するねじ。右が追加で購入した細いネジ。細いネジを使わないと6本すべてねじ込むことができませんでした。購入したのはトラスタッピング太さ×長さ3.5×25㎜のものです。

電動ドリルドライバー投入

日を改め、電動ドリルドライバーを使用して作業。購入したドリルが思ったよりも短く、抜き取り工具を装着した上からだと長さが足りずにドリルを買い足したり、ラジエターとの干渉により電動ドリルドライバーが入らないために、アングルを付けられるアタッチメントを購入したり。電動ドリルを使用して、工具に付属の太いネジを6本中5本使用できるようになり、引き抜きを試みますが、何度やってもダメです。ここでN52エンジン専用工具を使用して抜き取ることを断念。

電動ドライバーで各段に作業スピードがアップしました。ネジも最後までねじ込めますが、画像のようにL型アダプターを使用しないとスペース的に入りません。
電動ドリルのL型アダプタ―。これで狭い場所でも電動工具が使えます。

ダメもとでシールプーラー購入

ダメもとで、工具のストレートで販売している、爪で引っ掛けて抜くタイプの工具を購入し、試します。全くダメでした・・・。そもそもシールの幅がありうまくひっかけられないのと、支点にうまくできる場所が無い事、一か所だけ引っ掛けて力がかかってもシールの半径が大きいのでとても抜け層の無い事が分かりました。

ストレートで購入したシールプーラー・シャフトタイプ。電話で店舗に確認し、在庫があるとのことで出向いて購入したのですが・・・・。
爪がかかるポイントがかなり奥になり、うまく支点が定まりません。もっと浅くて、半径の小さいカムシャフトなんかのシールで威力を発揮するのではと思います。

抜けないなら壊して取り出そう

きれいに抜き取ることを断念し、破壊して抜き取ることを試みます。電動ドリルのアタッチメントでダイヤモンド砥石ビットを購入しました。シールの枠は鉄製であることを前回の購入で知っているので、ヤスリで削って、切ってしまおうとの考えです。思いのほか硬くてなかなか削れないのと、ビットの直径が10㎜近くあり、奥まで挿入できなそうなので途中で断念です。手動で削る?場所的に1週間くらいかかりそうなので削ることは断念します。

きれいに抜き取ることをあきらめ、削ってしまおうとして購入したダイヤモンド砥石

正攻法に戻ってみる

万事休す、あきらめという文字が頭によぎった時に、1㎜位出ている部分をマイナスドライバーでたたいて、隙間を作り、潤滑剤を流し込めれば抜けないかな、と思います。今までも潤滑剤を使用していましたが、エンジンブロックとのクリアランスは全く無いようで、入っていっている感じがありませんでした。
ちょっとだけ抜け出せた1㎜程の幅に、うまくマイナスドライバーが当てられます。上からハンマーで何度か衝撃を与えつつ、潤滑剤を吹きかけます。
これで本当に最後かな、と思って最初に使用していたN52エンジンの専用工具と工具付属のねじ5本、別途購入したちょっと細いけど長めのねじ1本を使用して電動ドリルで奥までねじ込みます。すると、あら不思議、きれいに抜き出てきました!この時の安堵といったら、もうそれはそれは言葉になりません。

トータルでまる1日かかってしまったでしょうか。抜けてきたところを撮りました。あぁ、感動。
抜き取ったクランクシャフトシールです。かなりボロボロ

クランクシャフトシール挿入

挿入は簡単です。パーツクリーナーでエンジンブロックをきれいにして、AliExpressで購入したコピー品のクランクシャフトシールを専用工具を使って挿入します。この時、液状ガスケットをシールの外周にたっぷり塗りました。

液状ガスケットをたっぷり使用

あら、手でねじを回して最後まで挿入できてしまったわ。前回挿入時は、液状ガスケットは、ブロックの合わせ面の部分2か所だけに塗って挿入したこともあるのでしょうが、工具を使用して、結構なトルクで回さないと入っていかなかったのですが、今回はあまりにも軽くて不安になります。

ボルトを手で回して挿入できてしまいました。大丈夫か?
オイル漏れ対策として液状ガスケットをたっぷり塗りました。エンジンブロックとシール間ではなく、クランクシャフトとシール間からの漏れだとこれじゃダメですね。
細目のねじ
他にも何本か購入して試しますが、やはり工具付属のサイズ(恐らく4×25㎜)を使わないと抜けないのではと思います。

クランクプーリー、補器類ベルト、ラジエターファンなどを戻して、液状ガスケットが乾燥するまで3日間エンジンをかけずに放置です。

3日後にエンジンをかけます。しばらくアイドリングさせ、水温が上昇してもオイルの漏れは無さそうです。ちょっと車を動かします。見た目漏れは無さそう。うまく行ったか?

結果やいかに

500㎞程走行してエンジンルームを確認します。
・・・・・。結構漏れていました・・・。残念。とはいっても、オイルレベルゲージは変化が無いので、漏れていても100㏄程でしょうか。やっぱり、AliExpress品ではなく、セントピアでちゃんとしたOEM品を購入して交換しようと思うのでした。

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