フロントのブレーキディスクですが、手で触ると一番外側のパッドで削れていない部分の高さが結構あることに気づきました。
走行距離は10万kmを超えましたが、クランクシールを変えてエンジンも快調なのでブレーキディスクを変えてもうしばらく乗ることにします。
ブレーキディスク
欧州車はパッド2回につきディスク交換などと言われていますが、あながち嘘ではなくて、10万キロ走行のこの車のディスクはフロントが交換基準である23.4㎜となっていました。リアはまだ21.0㎜で基準値内でしたが、ブレーキディスクがとても安かったこともあり、前後セットで交換しました。
ディスクはATE(アーテ)。初めて聞く名前でしたが、ググるとそれなりに出てくるので、それなりに大きいOEMメーカーなのだと思われます。
このディスク、4輪で驚くほど安かったです!Amazonの1品限り限定の出品だったようです。購入後、すぐに値段が倍以上になりました。
部品番号はフロント34113400151、リア34213332217です。
少しばかし箱がやつれており、長期在庫品であったことを物がっていますが、モノはサビなどもなく完全な良品でした。
工具
必要な工具です。
ユーザーにはいじってほしくない場所なのでしょうか、BMWは変なサイズのボルトを使います。E83ではキャリパーの取り付けに16㎜ボルトが使われています。当然そんなサイズは持っていないので、購入しました。16㎜はプラグと同サイズなのでプラグレンチが使えそうですが、場所的に長いものはアームやショックアブソーバーに干渉するので個別にそろえたほうがいいでしょう。また、16㎜は差し込み角12.7㎜(1/2インチ)にするべきです。キャリパーは結構なトルクで止まっており、9.5mm角だと負けてしまうかもしれません。格安のソケットではなく、ある程度しっかりしたものの方が良いですね。工具は値段と品質はある程度比例するものです。
ラチェットハンドルもホイールハウスの中で使える最長なものを用意したほうがいいでしょう。右前輪のキャリパーがとても強く締め付けられており、緩めるときに背筋がつりました。
ブレーキパッドを止めているばねの取り外しで、大きめのマイナスドライバーがあると便利です。
- 16㎜ソケット(ブレーキキャリパー取り外し)
- 7㎜ヘキサゴンレンチ(ブレーキキャリパースライドピン取り外し)
- 6㎜ヘキサゴンレンチ(ブレーキディスク位置合わせ用ボルト取り外し)
- キャリパー戻し(自分はウォーターポンププライヤーで代用)
- 差し込み角12.7mmラチェットハンドル
- ハンマー
- ブレーキパッドグリス
他、ホイールを取り外す必要があるので、17㎜のクロスレンチとジャッキ、ブレーキ周りの洗浄でブレーキクリーナー、ブレーキパッドに塗るブレーキグリス、面取り用のバイスと鉄ヤスリ、ディスクが取れない時に裏面から叩くためのハンマーといったところです。ジャッキアップは車載のパンタグラフ式でやりました。一応輪留め使いました。良い子はマネしないようにしてください。ちゃんとセンターでジャッキアップし、ウマに乗せましょう。amazonの広告載せていますが、私はモノタロウで買うことが多いですね。特にPB商品はお得です。
ブレーキディスクの脱着
これはYouTubeを見てくださいw。海外のものが詳しいです。キーワードは「E83 X3 break disk replacement」などです。
ポイントは、ブレーキパッドを固定しているバネの脱着くらいで、ボルトの締め付けトルクが強いため体力は必要ですが、技術的なハードルは高くありません。
ブレーキ周りをせっかく分解したので、パーツクリーナーで綺麗にしましょう。
試走
ディスクの塗装がはがれるまで、ブレーキを踏むとゴーっと嫌な音がします。20㎞程走行したら皮がむけ、いい感じのフィーリングになりました。
ベルトも替えた、プーリーもテンショナーも、LLCも、プラグもコイルも悪いところを替えたし、これで壊れることがない限り、当面消耗品の交換は発生しないはず。と、祈ろう!