最初に結論
結論から言うと、前側のクランクシールが破れてエアを吸い込んでおり、クランクシールを交換し治りました。
クランクシールが痛んでエアを吸入ときいて、はじめはクランクケースと吸気側はつながっていないのでは?と思い不思議な感じでしたが、少なくともクランクケースブリーザーでつながっています。N52エンジンについて書かれたページがありました。参考まで。
Fault Code
手持ちのOBD2スキャナーでは次のようなエラーが出ていました。
2d06 air-mass system
2cfb throttle-valve adaption value
2d09 throttle valve
2cfbと2d09は出たりでなかったりで、2d06はエンジン始動数分後に必ずで出る感じでした。
やったこと
MAFセンサー交換
エアの吸い込みを疑い、スロットルボディーまで分解。ガスケットの破損や締め付け不足がないことを確認。ネットの情報だと、エアマスフローセンサー(MAF)を交換しても改善しないというものが多くありましたが、可能性は否定できないため、MAFセンサーを洗浄してみます。洗浄は、エアフロクリーン を使用しました。
MAFセンサーを取り外した感じでは、金属の脚の部分に軽い腐食が見られますが、黒いセンサー部には見た目異常が感じられません。
結果としては改善せずです。高価な部品ですが、OEMの新品を購入し交換してみます。
残念ながら症状は変わりません。むしろ症状が悪化したような感じです。交換前はアイドリング不調でもエンジンチェックランプが点灯することはありませんでしたが、交換後に点灯するようになりました。
交換時に、交換したものが信頼できるものでないと問題切り分けになりません。複数のOEM品があるようですが、もしMAFセンサーを購入するのであれば、純正で使われているVDO製がいいのではないかと思います。純正部番13627551638です。
エンジンをかけながらスモークテスト
スモークテストという言葉だけを聞いて、エンジンをかけながら煙を吸気側に近づけ吸い込みがないかを確認することだと思い込みました。
試しに、蚊取り線香を使い、エンジンをかけながら吸気側に近づけてみます。結果、吸い込みはよくわかりません。。。
当然ですが、エンジンをかけると熱が発生し、オルタネータが回るなどして気流が発生します。なので、煙は吸気側に漂うことなく流れて行ってしまいます。もしかしたらスロットルボディーなどから勢いよく吸い込んでいればわかるのかもしれませんが、エンジンをかけながら確認するのは困難でした。
修理工場へ
輸入車に強いとうたっていた、玉野自動車へ入庫しました。結果、MAFセンサーが悪いとの事。部品は純正品で7万弱とのことでした。OEM品ですが交換している事もあり、とても治るかどうかわからない部品にそんな額払えません。交換して治らなかった場合も費用負担は客側との事。理由は、MAFセンサーが正常でないのは間違いない。交換で治らない場合はどこか別の個所と関連しているからとの説明でした。この時、エアーの吸い込みは無いと言っていたのを信じたのもバカでした。
OEM品が2万円ほどで売られているのに、純正品7万円はやはり無いなと思い、当方で純正装着の中古センサーをヤフオクで購入し、持ち込みにて症状を見てもらいました。結果症状改善せずです。この時点ですでに修理依頼から3週間経過。どうにもここでは治りそうにないので引き取りました。
輸入車に強いようなことをウェブサイトで歌われているので、当然切り分けようの部品等を持っているものと思いましたが、そんなものはなく、残念な対応となりました。
DIYでクランクシール交換
ネットで“bmw 2d06 belt shredded”などのキーワードで改めて調べました。すると、まさに似たような症状とその対処がいくつもありました。(2d06は診断コード、”belt shredded”はベルト切れのこと。BMWの情報は英語の方が圧倒的に多い)
ベルトが破断した後、アイドル不調となりクランクプーリー付近からエア漏れが発生していたためクランクシールを交換したら治ったというものです。複数のサイトに同じような情報があったので、Nシリーズエンジンで、ベルトが切れた場合の典型的な症状なのかもしれません。
https://www.e90post.com/forums/showthread.php?p=22826738
https://www.bimmerfest.com/forums/archive/index.php/t-632144.html
https://www.e90post.com/forums/showthread.php?t=1529566
確認の意味も含め、スモークテストを行いました。スモークテストはエンジンをかけずに、インテーク側からスモークを入れ、気インテークに圧を加えることでスモークが漏れてくるところがないか確認するものです。エンジンをかけながら行うものと、完全に勘違いしていました。これがわかっていれば入庫せずに無駄な時間とお金をかけずに済んだのにと後悔です。
ここでは、自転車用の携帯ポンプと、ゴム手袋と蚊取り線香を使いました。こんな感じです。
クランクシールの交換については別で取り上げたいと思います。ちなみに、クランクシール交換の専用工具はこんなものを購入しました。
「E83 LCI X3コード2d06 air-mass systemが出てアイドリング不調になった件」への1件のフィードバック