土曜日に買った自転車。クランクアームをBBに取り付けているねじがなめていて、緩いのは分かっていたのだが今日くらい大丈夫か?と思い初の自転車通勤と意気込んだのだが、家の門まで来てクランクアームがポロッと落ちた…。あきらめて歩いてオフィスへ。
そしてオフィスはいまだ停電継続中。12日目か?
うむー。
ケニアに来て早4か月。キスムに来て2カ月ちょっと。
ナイロビで1度髪を切ってましたが、キスムで初めて切りました。
職場の女性にアジア系の髪も切ってくれるところを紹介してもらいました。
お店はインド系の経営でしたね。こちらで商売をやっているのは本当にほとんどインド系です。時間にして15分くらい。あまり手際が良いとは思えなかったのですが、結構ふつうになってますね。前髪は思いっきり揃えられたので自分で縦にはさみを入れてラフな感じにしてみました。
おもしろかったのは、マッサージ屋さんもやっているみたいで、首と背中を軽くマッサージしてもらえたこと。日本の床屋さんもそうですよね。
料金は300ケニアシリング、日本円にして360円。ちなみに、ナイロビで切った時は700ケニアシリング。
ケニアの方々はきつい天然パーマなので、ほとんどみんな丸坊主です。それは大体100ケニアシリングでやってくれるそうです。
エコを反映して、日本ではちょっとした自転車ブームだったように思う。自分は1998年にスペシャライズドのマウンテンバイクを買って以来、いつかはスポーツ自転車がもっともっと一般的になると思っていたのでほくそ笑んでいた部類である。
そんなわけで、自転車大好き人間なのでケニアでも自転車に乗りたいとずっと思っていた。しかし、ナイロビでは車と人がが多く、自転車を乗るにはいい環境ではなかった。
キスムは本当の町のど真ん中でもナイロビのように込み入っていないし、町も小さいので自転車があればとても重宝すると思っていた。ケニア赴任後3カ月は乗れないというルールがあって、その期限は4月頭に切れていたのだが引っ越しがあったり、なかなか買いたくなる自転車がなかったこともあり手に入れられないでいた。
で、念願の自転車を購入しました。GIANTの手頃なのでもあれば、とずっと思っていたのだが、そんな選択肢は当然できず、スーパーで売られている何の変哲もない山を走ったら壊れてしまうマウンテンバイクにした。普段の足代わり、町の移動だけと割り切っての購入。タイヤが太いので、ちょっとは悪路でも乗り心地、耐パンク性が高いだろう。
7,290ケニアシリング、日本円にして大体8,800円くらい。
久々に自転車で走る町はとても気持ちがいい。ラウンド・アバウトも簡単だった。
かなりウキウキだったのだが、帰宅して簡単なメンテナンスをしてみるとその気分もすぐに反転。
クランクをBBシャフトに取り付けているねじがなめていて、絞まらない。ブレーキパットの取り付けねじが手で回るほど緩んでいる。別の自転車屋で買ったアーレンキーがとても弱く何本かのねじを回しただけで角が丸まった。
ケニアで質を求めてはいけないのは分かっているが、すべてがひどい出来だ。
自転車はスーパーではケニア産だといっていたが、フレームにはMaid in chinaと書いていある。逆に安心という気もしたが、平気でうそを言うケニア人にまた辟易。
日本にいると、最近は中国製品は安かろう悪かろうというレッテルを払しょくしてきているように思う。が、それはきっと日本企業が中国に出向いて、品質管理に努めているからに違いない。そういったプロセスを経ないで輸出されてしまった物はヒドイ出来になるようだ。
人間ちいせーなーといわれるのを覚悟して愚痴ってみる。
・買い物
外国人に吹っ掛けるのは途上国では良くあること。と分かっていてもいい気はしない。今日は路上で8本のドライバーがセットになったものを買ったのだが、初値は1,200ケニアシリング。買値は300ケニアシリング。300でもまだまだ高いと思ったが疲れるので妥協。
・チャイナ
いい大人が、すれ違いざまに「チャイナ!」と叫ぶ。他は「チン・チョン・チャン」というわけのわからない擬音のような言葉。中国語の語感をまねしているという一説がある。相手にする気も起きない。
・Sema!
semaとはスワヒリ語で「言う」という動詞。気軽な間柄ではあいさつに使われる。英語で言うと、What’s up?というところか。しかし、そのまま英語に転用して、いきなり道端で「Say something!」と叫ばれる。無視。
・金
オフィスのプリンタはほとんどがトナー交換ランプがついてる。みんなトナーを振りながらだましだまし使っている。お金がないので、交換の場合は持ち出しになるような雰囲気。
これをみるとカツカツで困窮しているように思うかもしれないが、打合せはホテルを貸し切って、昼食、ティータイム付きで何日間もぶっ通しで行われることがざら。さらに地方から来る人は日当が出るらしく、それが目的で来ているのではという噂も。
移動は援助で送られた車でドライバー付き。打合せの間はドライバーはずっと待っている。車は日本車がほとんどで、お国柄を考えてかランドクルーザーやハイラックスが贈られることが多い。
・独占欲
パソコンが好きらしく、USAIDからの援助品のパソコンを一人で2つも3つも持っている奴がいる。
この前はパソコンの取り合いで喧嘩があった。
・断水
今週、木曜の夜に水が出なくなった。金曜の夜には復帰した。で、また今日(土曜)日中に断水。どうも、母屋脇のプール工事が原因に思う。止まる連絡ぐらいしてくれ。
・停電
ちょっとの停電は良くあること。しかし、州ヘッドクオーター(ま、日本で言う県庁のようなところ)が10日以上停電。現在継続中。ITなんていう前に、もっとやらなきゃいけないことがある気がする。
・仕事しねー
まず、みんながどこにいるかが良くわからん。中には会社に来ていないのもいる。1時間遅れてきて、オフィスにいる間はずっとSkypeとFacebookと電話をして帰っていく。お昼は平気で2時間。昼食後、髪を切りに行ってくるから4時くらいに戻るといって、戻って来たためしはない。
・レストランにて
出てくるのが遅いくせに、下げるのは驚くくらい早い。うかつにホークを置くようなことをしたら途中だろうが持っていかれる。
・なぜウソつく?
地図ある?と聞いたら、ここにはないけど、スーパーの2階に売っているといわれる。行ってみると本屋すらない。
・なぜウソつく2?
家賃を払い、「今領収書持っていないから、明日朝一で渡すわ」と言われたが、1週間経ってもいまだもらえない。
・なぜウソつく3?
引っ越しの時に、「液晶のTVを持ってきてあげるね」と言われたのだが、1カ月以上たっても音沙汰なし。
・なぜウソつく4?
古着屋で、サイズは31と言っているのに平気で34だ36のズボンを出してくる。で、大きいというと、メジャーでズボンを計りだして、31だと言い張る。測る時に手元が微妙に動いて、無理やり合わせているのは言うまでもない。
・FTP
月例のレポートを報告するのに、FTPで本省のサーバにアップするらしい。そのトレーニングに参加したが、理由の一つとして、「FTPはセキュアで確実な方法」というのがあった。日本で言ったらIT系の職を解かれるに違いない。
・海賊版
WindowsもOfficeも海賊版のくせにMicrosoftは最悪な会社だと言っている。なら使うな。
・ゴミ
子供も大人もみんなポイポイと道端に捨てる。ひどいのは、ミーティング中にホテルの窓から外へペットボトルを捨てていたこと。窓の周りにはペットボトルの空が散乱。
はぁーすっきりした。
いい人もいますよ、当然ですが。
朝方寒くて目が覚めた。何も掛けないで寝ていたようだ。
ただ、それだけではなくなんか体がだるい。熱っぽい気もする。
体温を計るとちょっと高い。休みたいところだが、タイミングの悪いことに明日あさっててナイロビでボランティアによるミーティングがあるので今週最後の日になる。昨日頼まれたブルースクリーンが出る件をかたずけたいので午前中だけ行くことにする。
オフィスに着いたらこの州保険事務所で一番偉い人にパソコンを見てくれと呼ばれる。これまたブルースクリーン。
こうなる場合、こちらではほとんどの確率でウイルスに感染している。そして、かなりデータを破壊されている場合が多い。
このパソコンもご多分にもれず、McAfeeのアンチウイルスがインストールされているが起動できない、レジストリエディタの起動ができない、システムの復元も起動できない。
何も考えずに再インストールしたいところだが、これもまたご多分にもれず再インストールCDは無いという。
USB起動でウイルススキャンをかけ、見かけは問題なく動くようになった。データは壊れてそうだけど。
本来やりたかった他のパソコンは、同じようにUSB起動でウイルススキャンを掛けたら、毎回ブルースクリーンで起動しなくなってしまった。きっとウイルスが発見された時のアクションを削除、隔離としたためだろう。
疲れていたので手を抜いたツケか。
今日はここで体力が尽きて帰宅する。昼前に帰るつもりだったので昼食もとらなかったが、気づいたら3時だった。そんなとき、同じITセクションの同僚はみなどこかでミーティングなようで誰もいない。誰かに少しでも伝授しないといつまでたっても自分ひとりでウイルス駆除をやらされる羽目になるな。