アイドリングストップ機構搭載車が嫌われる理由

ZRR80ノアを購入し、初めてアイドリングストップなるものを体験したわけですが、その時の印象としてはタイミングを誤ると発信にもたついてしまうというネガティブなものと、停車時にエンジンが止まってくれると、振動もないし音もなく静かでとても快適だということでした。

そしてしばらく乗ると、エンジン停止はブレーキの踏み加減でコントロール出来るのでストレスは減っていきました。ただ、ちょっと急発進気味に出たいときに、エンジンを止めてしまうとイラつくことがあるのは事実。でも、本来の目的である省燃費にも結構効いているように思いますし、停車中にエンジンが止まるのは気分がいいのでハイブリッド車でなくても次買う車にもついていないと困る機能の一つとなっていました。現に、CX-8購入時に候補に挙がったプラドには着いてないので、候補から落ちました。

しかし、世間の評判はそうではないらしく、メーカーはカタログ燃費を稼ぐためだけに余計なものを付けている、エンジンの始動・停止が繰り返されることでエンジンやセルモーターに負荷をかけ寿命が短い、バッテリーも高いし寿命は短い。というものです。

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アイドリングストップが嫌われる理由は次のようなことのようです。

  1. 発進がもたつく
  2. 止まってほしくないときに止まってしまう
  3. アイドリングストップは節約できるガソリン分で経済的に得をしない
  4. エアコンが効かない
  5. アイドリングストップ車用バッテーリーが高く、寿命も短い
  6. セルモーターやエンジンに負担がかかり、故障のリスクを伴う
  7. メーカーはカタログ燃費を良くすることだけを考えていて、装着しても実際の燃費向上は限定的
  8. キャンセルスイッチが付いてるが、エンジン始動の度にOnになってしまい、キャンセルするのが面倒

1.、2.はそういうものだと慣れるしかないですね。もっとドライバーの意を汲んでブレーキ等でアイドリングストップをコントロールできるようになるといいと思います。少なくとも付いていることで危険ということの無いようにお願いします。

3.についてはハイブリッドもしかりで、節約できるガソリン分で、高いバッテリーコストや車両価格をまかなうのは無理と考えた方がいいですね。エンジンが止まってくれることで停車中静かなことと、バッテリー交換頻度は多少上がってしまうかもしれないですが、リサイクルできない化石燃料の消費をトータル的に減らすことができることで納得できるかでしょう。因みに、ZRR80ノアですが、登録してそろそろ4年、7.7万kmを走行ですがまだまだバッテーリーは元気です。アイドリングストップも効きますし、始動にも問題ありません。

4.は電動コンプレッサーがあるようですが、そこまでコストをかけて実現するシステムではないのではないかというのが個人的な印象です。エアコンが効かないのは我慢する、もしくは我慢できないならエンジンをかける(実際のアイドリングストップ搭載車の制御もそうなっていると思います)。しかし、もっと法律的に燃費規制が厳しくなると高コストで燃費への貢献が少なくても電動コンプレッサーが当たり前になってくるのかもしれません。

5.は実際にそうなのでしょうが、車のライフサイクルを考えると、バッテーリーは1回、もしくは2回程度の交換でしょうから、リサイクルやエコにはお金がかかるものとの割り切りなのでしょうか。当然安いに越したことはないですが、そこまで目くじらを立てるほどのものではない気がします。因みに、アイドリングストップ非搭載の70系ノアのバッテリーは1万円程度(Amazonで、適合するパナソニックのバッテリー価格)、80系ノアは1.8万円ほどでした。

6.は都市伝説の領域と思います。メーカーは当然信頼性を備えたうえで搭載しているはずです。

7.ユーザーが燃費に神経質になるので、メーカーはそれにこたえるべく搭載しているという側面もあると思います。ユーザーすべての要望には応えられないので、8.にもある通りキャンセル機構を付けたりして両立するしかないですね。だいたいアイドリングストップを装着するとカタログ燃費が1割ほど良くなるようです。 エンジン車で 燃費を1割良くしようと思うと、簡単なことではないでしょうから、アイドリングストップを積極的搭載する理由はわかります。

アイドリングストップがオプションとなっているアルファードは5.2万円ほどです。エンジンが止まってエアコンが効く蓄冷エバポレーター付きなので、高めですね。自分だったら付けるでしょう。

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