バス待ち

健康診断、肝炎A型、B型の3回目および保健オリエンテーションでナイロビへ行った。

行きはアカンバ(Akanba)という高速バス。今まで使っていたイー・ジー・コーチ(Easy coach)と同じような大型バスで定時に出発するもの。イー・ジー・コーチとの違いは各座席に電源コンセントがあることぐらいで途中ケリチョーとナクルで休憩する約7時間の旅。乗り心地、サービスともに変わらない。ただ、出発時にダブルブッキングがあったようで、いくつかの席で窓際を巡ってちょっとしたもめごとがあった。それでもほぼ定時に出て時刻通りにナイロビ到着。料金はイー・ジー・コーチと同じくKsh1,100。

で、帰りはキスムに帰るボランティアで高速バスよりも若干安い、1Box車に乗客10人乗りのシャトルというもので行ってみることにした。料金は800Ksh。バスよりもスピードを出すので、若干到着が早いという噂だ。

しかし、シャトルは基本的に時刻表というものがない。乗客が埋まれば出発するという仕組み。これはアフリカでの基本ルールらしく他の国でも良く出発まで何時間も待つと聞いていた。待っても2時間くらいとの情報を聞いていたので、それくらいはしょうがない覚悟。

ボランティア連絡所から乗り場まではタクシーで15分ほど。土曜の朝ということもありすいていて、渋滞なく8時ちょい過ぎに到着。シャトル乗り場もすぐに見つかる。

チケットを購入し、出発を待つ。この時点で乗客は予約してあるという2名の他は我々ボランティア3名だけ。後5人集まれば出発。

9時頃。まだ誰も新しい客は現れない。

9時半頃。他のシャトル会社の客引きから、後3名集まれば出発するのだが乗らないかと誘われる。試に返金について聞いてみる。当然だが返金はしぶられる。後もう少しで出発だからの一点張り。予約したという2名がまだ現れていないことについて聞いても向かっているとしか教えてくれない。しょうがないので乗り換えはあきらめ、カフェで待つことに。

10時半。2時間経過。乗客は1名女性が来たようで、我々と合わせて4名になった。予約したという客はまだ来ない。予約した客が来れば、満席にならなくても出発するようなことを言っている。

11時。カフェはイー・ジー・コーチの待合室内のものを利用していたのだが、チケットを持っていなかったので追い出される。ちなみにこの時、午前最後のイー・ジー・コーチ キスム行きが出発。乗客は1名増えたようだ。スタッフは口々にもうすぐ出ると口走る。

11時50分。3時間半経過。乗客は我々3名と他2名。どうも予約していたという客は来ない様子。5名ではKsh4,000にしかならないので、ガソリン代が出ないとのことでまだ待たなければならないようだ。

ここでさすがにしびれを切らし、13時出発のイー・ジー・コーチで行くことにする。返金はKsh100を取られてKsh700。ま、もうどうでも良い。

他の2名は、女性1名はひたすら社内に座って何事もないように出発を待ち続けている。もう1名の男性は外をぶらぶら、たまにオフィスのほうを眺め、イライラしている雰囲気。

我々3名がキャンセルしたので最低あと5名は集まらないと出発しないだろう。土曜日ということで客が少なく、ほぼ絶望的な感じ。

12時10分。4時間経過。イー・ジー・コーチのチケットを問題なく購入。

13時10分。10分遅れで出発。シャトルはまだ停まっていた。

20時20分。キスム到着。

合計5時間出発待ちをしたことになる。シャトル利用をあきらめてしまったのはケニア人からすると辛抱が足りないということになるのか。しかし、何時に出るかわからないものをひたすら待ち続けるというのは日本人には無理なようだ。

最近よくボランティア同士でケニアで商売をしたら儲かるか?という話になる。

日本では損をして儲けるという言葉があるように、たとえばシャトル経営であればバスはすべて定時に出るようにする。時には乗客が少なく損をすることもあるだろうが、定時に出発するとわかればその時間に乗客が集まりトータルではプラスになるのではないか。

ケニア人だって待つことは好きじゃないはず。だからイー・ジー・コーチやアカンバといったバス会社が成長しているのだろうし。

料金はシャトルよりも1割くらい高く設定。

どうだろうか?

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