マランダ

週末はマランダ(Maranda)へ。ここにはセカンダリ・スクールで行われる全国テスト(K.C.S.E.)でケニアで4番目の得点を取ったMaranda High Schoolがあり、教員として派遣されている隊員Mを訪れるのが目的。

キスムからウセンゲ(Usenge)行きのマタツに乗り、約2時間弱、200シリング(約200円)。当然定員を大幅にオーバーした20名程度の乗客を乗せての旅路だったが、舗装が良いのでそれ程苦にはならなかった。

話では聞いていたのだが、ここの学校は朝5時45分から18時まで授業。そして、夕食後に自習や補講があったりで22時30分まで電気が付けられており、みんな教室や図書館で勉強をしている。全寮制の男子校で、土日も含めて私的な外出は禁止、所持金は100シリングまで、携帯電話所持禁止。規則違反には体罰も行われているとか。

コンピュータルームを見せてもらった。ここにはNcomputerというシンクライアントのシステムが導入されている。WindowsXPで動いているホストがあり、そのホストにはEthernetと同様のポートを5つ持ったPCIカードが2枚刺されている。そのEthernetからUTPケーブルでKVMスイッチが接続されていて、クライアントはそのKVMスイッチへ接続されたモニタ、マウス、キーボードでホストで動いているWindowsXPへログインできる。デスクトップはクライアントですべて独立したものが利用できる。ホストはここ1年くらいに発売された普通のデスクトップで、メモリは4GB。クライアントはそれなりに快適に動かすことができた。このホストが2台あり、計20台のクライアントが利用可能。生徒は60人くらいいるらしいので全然台数が足りていないのが一つの問題らしい。LANは施設されていたが、使われてはおらず、インターネット接続もないのがもったいない。

翌日、帰りにボンドでM隊員と、マランダにいるもう一人のU隊員と3人で昼食をとりキスムへ帰宅。

キスムから出たのは久しぶり。旅は楽しいし、隊員の任地を実際に見るとそれぞれの問題や事情が分かり大変興味深い。

マランダ・ハイスクールのやり方は、15歳以上の学生を扱うにしては人権を無視した軍隊式教育のようにも感じた。日本の義務教育で行われる保健体育や美術、家庭科などは課程に無いようでいびつな人間が形成されてしまいそうで怖い。

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