VMMC( voluntary medical male circumcision)というHIV感染予防を目的とした男性割礼の催しがあるというので行ってみた。
場所はキスムのタウンから少し外れたコンデレという住宅地。
開始は9時という予定。現場には10時に到着。当然のように始まっておらず、椅子が並べられ、大音響で音楽が流れるだけで何が始まるか全くわからない。
そんな中、場繋ぎなのか、子供たちをステージに乗せて即興と思われるダンスコンテストが始まった。まだ6歳くらいと思われる女の子が、どう見てもストリップダンサーにしか見えないような踊りを披露しているのに興奮する。背中を見せて、怪しい腰つきで腰を振っている。あらら・・。
やっと10時半ころ、公式プログラムの伴奏なしの国家斉唱から、ダンスが始まり、お偉いさん方のスピーチが次々に30分ほど続いたところで退散。
そもそも自分の場合、男性割礼でHIV感染予防をしようという考え自体否定的なのだが、そこは譲るとして、こういったキャンペーンをやるなら、目的、対象者、効果測定などを明確にしてもらいたいところだ。
・どうやったら男性にVMMCを受けてもらえるのか?
・対象は子供なのか、既婚者なのか?
・費用対効果をどう見積もるのか?
少なくとも、VMMCと関係のないダンスやお偉いさん方のスピーチではないはず。
あまりにもこういった観点にとらわれすぎて、こじんまりとした活動となってしまってはそれは違うのだが、あまりにもその辺をうやむやに予算が付いて、実行しているだけだと何も変わらないよなーと思って帰路に着いた。Unicefがスポンサーについているという事は、日本も相当な拠出をしているわけで、一言言いたくなるわけである。