マランダへ行った翌日、さらに西にあるビクトリア湖畔のオシエコという街へ。聞いた話ではオシエコ手前のウセンゲという街までしかマタツは走っていないということだったが、たまたま乗り合わせたマタツがオシエコまで行くとのことでマタツで到着。マランダからウセンゲが50シリング、ウセンゲからオシエコが30シリング。マタツが無いとJICAでは2輪タクシーの利用は禁止されているので7㎞を歩くしかない。オシエコの湖畔からはビクトリア湖が一望できる。すぐ目の前はウガンダとの国境とのことだった。オシエコの街へ行く手前の右手に一部で有名らしいラモギの丘がある。
投稿者: kenji
マランダ
週末はマランダ(Maranda)へ。ここにはセカンダリ・スクールで行われる全国テスト(K.C.S.E.)でケニアで4番目の得点を取ったMaranda High Schoolがあり、教員として派遣されている隊員Mを訪れるのが目的。
キスムからウセンゲ(Usenge)行きのマタツに乗り、約2時間弱、200シリング(約200円)。当然定員を大幅にオーバーした20名程度の乗客を乗せての旅路だったが、舗装が良いのでそれ程苦にはならなかった。
話では聞いていたのだが、ここの学校は朝5時45分から18時まで授業。そして、夕食後に自習や補講があったりで22時30分まで電気が付けられており、みんな教室や図書館で勉強をしている。全寮制の男子校で、土日も含めて私的な外出は禁止、所持金は100シリングまで、携帯電話所持禁止。規則違反には体罰も行われているとか。
コンピュータルームを見せてもらった。ここにはNcomputerというシンクライアントのシステムが導入されている。WindowsXPで動いているホストがあり、そのホストにはEthernetと同様のポートを5つ持ったPCIカードが2枚刺されている。そのEthernetからUTPケーブルでKVMスイッチが接続されていて、クライアントはそのKVMスイッチへ接続されたモニタ、マウス、キーボードでホストで動いているWindowsXPへログインできる。デスクトップはクライアントですべて独立したものが利用できる。ホストはここ1年くらいに発売された普通のデスクトップで、メモリは4GB。クライアントはそれなりに快適に動かすことができた。このホストが2台あり、計20台のクライアントが利用可能。生徒は60人くらいいるらしいので全然台数が足りていないのが一つの問題らしい。LANは施設されていたが、使われてはおらず、インターネット接続もないのがもったいない。
翌日、帰りにボンドでM隊員と、マランダにいるもう一人のU隊員と3人で昼食をとりキスムへ帰宅。
キスムから出たのは久しぶり。旅は楽しいし、隊員の任地を実際に見るとそれぞれの問題や事情が分かり大変興味深い。
マランダ・ハイスクールのやり方は、15歳以上の学生を扱うにしては人権を無視した軍隊式教育のようにも感じた。日本の義務教育で行われる保健体育や美術、家庭科などは課程に無いようでいびつな人間が形成されてしまいそうで怖い。
充電式LEDライト
ここ最近天候が荒れることもあって、停電が多い。
夜中の停電は今までろうそくで過ごしてきたけれど、ろうそくだと本を読むにはちょっと暗い。出来ることと言ったらパソコンくらい。そんなときにネットもダウンしていると目も当てられない。映画をパソコンで見るという手もあるけれど、ろうそくをつけっぱなしで寝てしまいそうでちょっと怖い。
なので、充電式のライトを買いました。
ナクマットで395シリング。充電式のLEDライトです。
・ライトに8個のLED
・トーチに3個のLED
・ライトで4時間、トーチで8時間点灯可能
買った翌日にさっそく夜中に3時間級の停電が発生。使ってみたところ、本を読むのに十分な明るさです。3時間くらいなら問題なく使えそう。やはりLEDは省電力、高出力ですね。
料理いろいろ
最近料理が前にも増して好きになっている。
最近作ったもの、
・ポルチーニ茸のクリームパスタ
ポルチーニ茸はナイロビのビレッジマーケットで購入。ちょっと薄味すぎたかも。
・ロールキャベツ
きっとおいしいと思って入れたじゃがいもが蛇足だったかも。ソースもデミグラス風を狙ったのだがとても薄くなってしまった。しかし、安くておいしいトマトはソースによく合う。
・豚骨醤油ラーメン
BBQの時に購入した豚肉に大きな骨が混ざっていた。これをくず肉が付いたままの状態で圧力なべでだしを取って作った醤油ラーメン麺はパスタ。これはヒットでした。もったいなくてスープを再利用して2杯食べた。
・バナナローフ
お菓子系はさすがに売っているもののようにはいかない。味はまあまあだけど触感とかね。バターをちゃんと使えばそれなりにおいしい。
・レーズンマフィン
焼き立てよりも、2日ほど置いてしっとりさせたものがおいしかった。
出来はどれも満点とはいかないまでもなかなかおいしい。夜食を気軽に食べに行けるようなところが少ないのと、サービスが悪いので最近は外食にあまり行く気のがしないのも理由の一つだが、昔から好きな事の一つ。ポルチーニ茸はさすがに輸入品だが他のものはほとんどがケニア産の食材で作っている。ケニアでもこれくらいの食生活は送れますって事で。
ヒヤシンス移動の季節
最近寝過ぎ
ここ最近、夜がとても早い。昨夜も9時には寝てしまった。
5時に仕事が終わり、ちょっと買い物をして6時に帰宅。ワインを飲みながら夕飯を作り、食後に映画を見ながらソファーでぐったり。気づくとうたた寝をしていたのでそのままベッドへ。途中起きるも何もする気が起きず、ベッドでゴロゴロしながら朝を迎え、6時半に起床。
毎日やりたいなと思うことはたくさんあるのにほとんど実行できていない。
毎日語学の勉強しよーかなーと思いつつ、ここ1か月はほとんど手付かず。それなのに、今朝は朝からマフィンを焼いたりしている。才能というか、適正というのはきっと苦無く取り組めるということなんだろうと思う。特に年を重ねると適性の無いことに対する取り組みが出来ないと感じてしまう。何か良い方法ないかな。
不慮の事故
カメルーンで協力隊員がバイクタクシーの事故により亡くなられたそうである。
海外で協力隊員が亡くなることは大きなニュースでは無いのか、ネットを検索しても隊員のブログしか見つからない。私は、たまたまケニアJICAオフィスとの話し合いの時にJICAスタッフより伝えられたので、ケニアの協力隊員が全員知っているわけではないと思う。
途上国での暮らしは、日本とは比べ物にならないほど危険なものである。特に移動に関しては、交通マナーの悪さはもとより、道路の舗装状況、街灯無の道路、車の整備状況や定員を守らない公共交通機関など上げるときりがない。
命を落とされた隊員のご冥福をお祈りするとともに、この事故を無駄にすることの無い様な、再発防止に向けた教育や指導を期待したいが、全くそのようなことが聞こえてこないのが残念なことである。
下手に公にすると、ただでさえ見直しが迫られている協力隊事業に、さらなる批判が寄せられるから?と勘ぐってしまうのは私だけだろうか。
参考までに、
ケニアでは協力隊員のバイクタクシーの利用は禁止されており、以前から活動上必要なので利用を許可してほしいとJICAへ要望していた。ケニアJICAオフィスでは協力隊員の活動を考慮して、条件付きで利用を許可できるよう検討を行っている。
カメルーンでは条件付きで利用可とのこと。
日本の看板
ナイロビ移動
Kenya Airwaysでナイロビ、キスム往復が大変安くなるキャンペーンを行っている。
通常片道5,000kshから6,000kshかかるが、今回往復で78.34USドルだった。片道に換算すると約3,000円ちょっと。日本に例えると、東京~名古屋くらいの距離なので相当安いと思う。往復の費用の内訳を見ると実は乗車料はたった2,900シリングで、残り約3,000シリングちょっとがが税金ということになっている。50%以上が税金ということにも驚くが、乗車料は往復たった2,900シリングということにも驚く。こんなに安く飛行機を飛ばせるものなのだろうか。ちなみに、行きは土曜の早朝ということもあってか乗車率は50%未満。帰りはほぼ満席だった。
キスムからナイロビへ飛ぶとき楽しみなのが、右側の席からは天気が良いとキリマンジャロが見えること(写真ではわかりずらい。ごめんなさい)。
バスで行くと約7時間。飛行機だと飛んでいる時間は35分。自宅からナイロビタウンまでだと、バスだと7時間半、飛行機では3時間弱。移動時間もさることながら、バスやマタツで移動する場合の、あの命を削って移動しているような感覚が最近特にこわいのでなるべく車には乗りたくない。こちらの交通マナーは大変悪く、事故も大変多い。極力飛行機を使いたいが、ボランティアの場合、JICAの規定では飛行機は全額費用負担が出ないところが残念。