Anyca貸出での損傷を治したら修理代の支払いを拒否された(2)

翌日6月28日、代理人へ電話し、次のように伝えました。

  • 通知書の内容は到底承服できるものではなく、当方の理解と大きな乖離がある。
  • 一度は過失を認め、修理にお同意しておきながら、一転してやっていないとはどういうことなのか。
  • 返却時には賠償を求めている傷以外に、ホイールが傷ついいるのもお互いに確認している。傷は軽微なものであったので不問としたが、このような対応なのであればホイールの修理も含めて請求せざるを得ない。
  • ボンネットの修理代金を全額支払うのであれば、バンパー下の傷については、こちらも発見が遅れたこともあるので賠償は求めない。

代理人曰く、本人に確認してみるとのこと。交渉の余地なく通知書を送ってきたのではなさそうだった。

しかし、1週間まっても連絡がない。法律事務所U氏に電話するも、遠方への出張で不在とのこと。

受付の方に、

  • 先週当方が提案した件について、連絡がもらえていない
  • 月曜日(7月2日)にも伝言をお願いしたが連絡なし
  • 提案の期限を来週木曜日、12日としたい。連絡が無い場合は提案を拒否したものとして対応する。

と、伝言。伝言するような内容ではないが、連絡をもらえる気がしないのでしょうがない。

少額訴訟の準備を進めるか。という気になってきたのでした。

DS3を借りてみた

最近気になっていたDS3をエニカで借りてみました。

本当はカブリオレのDS3カブリオが良かったんですけど、エニカでは登録されていませんでした。DS3もカブリオも車体は同じなので機能的なところの確認はできるので良しとします。

第一印象は、デザインが全てな車だなというものでした。エンジンも、MTも、乗り心地、コーナリングなど不可な点はないのですが、取り立ててすごいということはありません。ただ、カフェなどで駐車場に停めて店内から眺めていると、なんかウキウキしてくるんですよね。ミニバンじゃこんな感覚は絶対に味わえません。それだけでも保有する意味はあるかなと。

走りに関しては、1.6Lターボと6MTのこの組み合わせで、不満はほとんどありません。このエンジンはBMWとの共同開発でミニに載っているものと基本的に同じらしいです。ミニには乗ったことはありませんので、比較できませんが、100㎞でエンジン回転が2,000rpmで巡行できます。燃費は高速主体で300㎞ほど乗って16km/L前後でした。低回転でややターボラグを感じる場面がありましたが、下からトルクがでて大変使いやすいです。

アイドリング時の振動が少し気になりました。これは個体差かもしれません。

普段ノアやX3という車重のある車からの乗り換えですので、DS3の身軽さはたまりませんでした。コーナーが楽しくなります。かといって乗り心地が悪いわけではなく、町中から高速までいやな揺れや振動はありませんでしたね。

高速での静粛性も大変高いです。一昔前の車しか知りませんでしたので、現在のこのクラス(日本でいえば、フィット、デミオあたり?)の車としては平均点なのかもしれませんが、100㎞+アルファで走行していても助手席との会話で不自由することはありません。音楽も少し音量を上げれば十分楽しめます。

3ドアでチャイルドシートが使えるかというのも確認すべき事項でした。結果からすると、問題なく使用できます。使用したチャイルドシートはタカタのtakata04-ifixです。ISO-FIXでシート部とベース分が分離できるので設置も問題ありません。子供を乗せるのは少し慣れが必要ですがそれほど苦労するものではありませんでした。うちの子は車好きなこともあり、普段と違う車でしたが全く乗り降りで嫌がることはありませんでしたね。ここ重要です。

ただ、後席に乗り降りの際、前席シートを前に倒しますが、倒した後に戻すときにレバーを引かないとシートが倒れたままというのはどうにも使い勝手が悪かったです。倒れた状態から、シートバックを起こすのはレバーなしで操作できるようにしてほしいですね。

さて、では「買いか」、というとエニカで1日借りてドライブしたら購入欲は満たされてしまったようです。こういう車はたまに乗るからいいのかもしれないなと。そういう意味で、エニカはとても良い仕組みです!オーナーさん、ありがとうございました。

2018年5月乗用車ブランド通称別名順位

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デントリペア初体験

またAnycaでぶつかって帰ってきたのです。車の返却時には分からなかったのですが、翌朝確認するとボンネットに2か所へこみが!

塗装は元気そうなので、借り手の方の了解を得て、デントリペアで治すことにしました。

全く分からない、というレベルで治りました。素晴らしい!デントリペア屋さんになろうかと思ったりして。日本ではなかなかデントリペアはやらないですね。塗装なしだら、耐久性も心配ないし、色が合わない心配もないのに。

ちなみに、治していただいたのは、こちらのボディリペアヨコハマです。カードが使えると書いてありますが、いま現金のみなんです、って言われました。数万になるのにそれはないよねと。

ちなみに、今回の修理代金は45,360円でした。時間は約2時間。買い物している間に出来上がるなんて素敵です。
自分でやろうって気のある方は、Amazonを探索すると色々見つかりますね。レビュー的に微妙な商品が多いようですが・・・

エニカで一番得する人は?

エニカで車を貸出しはや2年半。それなりに貸し出しを重ね、金額だけで言えば大きな利用料を得ることができました。
さて、では実際どれくらいの利益となるのか考えてみました。

■走行距離から考える

私の場合、1日の上限を300kmとしており、貸し出すとみなさん250km/日位は走られます。

料金は、ノアが週末5480円にしています。貸し出し時にエニカに手数料10%が引かれるので、貸し出した場合に手に入る利用料は4,932円です。貸出し側が受け取れる契約料100円がありますがここでは無視します。

車の寿命から、どれほど利益となるか考えてみます。
車の寿命はざくっと10万kmにしてみました。中古車が10万kmを超えるとガクッと価格が落ちるためです。

ノアは10万kmすべて貸し出して走行した場合は、10万km/250km×4932円=1,972,800円
(貸し出し日数400日)

車は300万で購入しているので、10万キロで寿命となり、売却した場合0円だとすると完全な赤字で、慈善事業になってしまいます。

■3年間の利用料

今のペースは貸し出しで年間2万キロほどです。3年で6万キロ、利用料は次の通りです。

6万km/250km×4,932円=1,183,680円

■3年間の経費

車には購入の他、維持費として自動車税、重量税、自賠責保険が最低限かかります。
他にタイヤやエンジンオイルのメンテナンス。受渡時の洗車。整備をディーラー等へ出しているのであれば整備費用。。。ざくっと年間15万円くらいでしょうか(車の任意保険や輸入車で整備費用が高いと大きく異なると思いますが)。
それに駐車場費用が重くのしかかります。。都心部では3万/はざらですからね。3年維持すると36か月×3万=108万円。
経費概算が3年で15万×3年+108万=153万円。

利用料から経費を引けば利益ですよね。

118万-153万=-35万です。

はい、計算するまでもありませんでした。
利益を出すのは到底無理ですね。これは、車を買って貸し出したら商売になるかといわれた場合、無理ですという事です。
大手レンタカーは2Lクラスのミニバンを2万円くらいで貸していますからね。それくらいの値段で貸さないとダメなのは当然と言えば当然です。

確定申告をしても税金を納める必要な無いのでその点は安心!

■ではメリットは?

車を貸すことで車両代や維持費を考慮しても純粋な利益が出るというのは幻想というのが分かりました(少し夢見たのですが。。)。
では、貸し出すことでどれくらい車を所有するのが楽になるのでしょうか。

車は走らなくても年式が落ちるだけで値段が下がっていきます。3年落ちで走行100kmの車は、6万kmの車よりも高いですが、新車の値段からは相当に下がります。標準的な走行距離の車から、走行距離がどのように買い取り価格に影響するかを考えてみます。

こちらのサイトが参考になりました。
https://kuru-satei.com/kuruma_satei/mileage.html

標準的な走行距離よりも少ない場合、同じ距離標準よりも多く走る車よりも買取が高いという事です。
貸し出すと楽になるという雲行きが怪しくなってきました。

走行3万、267.7万円を標準とすると、
2万キロ少ない1万キロ走行車は309.1万円(プラス41.4万円)
2万キロ多い3万キロ走行車は248.4万円(マイナス19.3万円)

ということは、3年でせいぜい1万キロしか走らない人が、貸し出しをして走行距離が3万キロとなると、査定落ちが41.4万円です。
ヴェルファイアでは、2万キロ分を貸し出した場合、利用料として41.4万円を上回る分が利益となるようです。

上のデータはヴェルファイアなので、ノアにはそのまま当てはまりませんが、傾向をつかむむことは出来ると思います。
私の場合、貸し出すと3年6万キロ、貸し出さなければ2万キロとして見てみます。
ヴェルファイアの価格を新車時の価格379.5万円に対する割合としてみると、2万kmは71%、6万kmは62%となります。
ノアの新車を270万とした場合、2万km走行車は買い取り価格190万円、6万km走行車は167万円です。

4万キロ分貸し出しによる走行なので、4万km/250km*4,932=793,920円。
買い取りの差分は190-167=23万円。

793,920-230,000=563,920円が貸し出すことによる儲けです。

この場合、加えて考慮しなければいけないのは、貸し出し時の洗車や受渡です。。
自分の場合、1回の貸し出しに伴う車の用意と受渡で2時間ほどかかっていると思われます。

ノアでは6万キロ、240日貸出す場合、平均1回の貸し出しで2日間利用だとすると120回貸し出す必要があります。時間にすると240時間です。

563,920円/240時間=2,350円

まあまあの時給ですね。

結論からすると、

  • 貸し出すことで、貸し出しの労力を差し引いてもある程度のメリット有
  • 距離による値下がりは要注意
  • 貸し出しによる傷、事故、受け渡しの面倒などが気にならない人はやるのもありでしょう。ただ、時給とすると年収450万ほどなので、やる場合は一つの目安に。

で、私のシミュレーションでは、3年での経費を合わせた収支はこんな感じになるのかな

$貸した場合

・費用
車両価格 270万
重量税、自賠責、登録諸費用 30万
自動車税、自動車保険 15万円×3年=45万
駐車場 3万×3年=108万

・収入
買い取り価格 167万
利用料 793,920円

差引 2,066,080円(3年間)

$貸し出さない場合

上記の収入がなくなる

買い取り価格 190万円
利用料 0円

差引 2,630,000円(3年間)

■まとめ

まとめての感想は、車を持つって本当にお金がかかります。エニカは車を所有したい人にとってはいい仕組みですね。
でも一番利益を上げているのは保険会社のような気がしてます。エニカは10%しか手数料を取らないで、上のケースでも131,520円しか売り上げは上がりません。保険会社は240日×1,800円で432,000円も売り上がります。買い取り査定落ち分を考えたら、貸し手と同じくらいの売り上げじゃないですか。しかも免責10万円ですから、実際補償金が支払われるケースは稀でしょうね。人身事故を起こすと一気に吹き飛ぶんでしょうけどね。ま、それが保険ってものなんでしょうか。

エニカで200回以上貸し出したオーナー経験から見た全損リスク

個人間カーシェアで圧倒的な認知を誇るAnyca(エニカ)。私もオーナーとして2台の車を登録しています。オーナーとしても、借り手としても注意しておきたい保険についてどのようになっているか見てみました。

Anycaの保険

Anycaの保険は大きく次のようになっています。

さて、みなさんどう感じますか?

Anycaでのトラブル

AnycaにはポルシェメルセデスAMGBMW Mシリーズなど300万円をゆうに超える車が多く登録されています。
こんな車が1日1万(仮)で借りられたら借り手には大きなメリットですよね。
ただ、これらの車を借りて、全損となった場合、再調達に必要な 300万円以上 (免責10万円)は自己負担となります。さて、借り手の方はこれだけ負担できるのでしょうか?

私はそんな高額な車を貸し出しておりませんが、借り手の方には学生から社会人になって日の浅い人などとてもそんな資金をもっていないような方々がたくさんいます。
全損時にはトラブルとなる事が容易に想像できます。

実際にこんなことも起きているようですし。

「SUBARU WRX STI 2015」のオーナーの方が個人間カーシェア「Anyca」で利用者に全損・廃車にされた件について。

2020/8/3追記
先日Anycaに登録しているとある車を見ると、そこにはこんな感じの記載がありました。
「個人で満額の車両保険をかけているので、300万円を超えた分は個人の保険が適用可能です。使用の際は次年度保険料金が上がる分のご負担をお願いします。」と。
私の場合は、車両保険は入らない派なのでこういうことは出来ません。しかし、全年齢、家族限定などもなしで300万以上(この方は700万としていましたが・・・)で車両保険にはいるって、いったいいくらするのでしょうか?
ま、そういう方もまれにいるので、心配な方は借りるときに任意保険の加入状況を問い合わせるのもアリかもしれません。私にもし問い合わせが来たら、その場でお断りしますけどね。

Anycaでのトラブル(私の場合)

私の場合は、返却後に気づいた凹みの修理を先方に連絡したら、法律事務所から書類が届くこともありました。

因みに、私は過去に200→300回ほど貸し出して、保険を適用して修理等を行ったことはありません。貸し出し中に何もなかったかというとそういうことではなく、損傷箇所の修理に10万円を超えるものが無かったということです。修理は数知れず・・・。タイヤ裂傷、フロントウィンドウ割れ、板金、バンパー交換、、、、。車の紹介で、フロントウィンドウの修理が保険適用外と記載されている方をたまに見ますが、フロントウィンドウであっても走行中のものであれば保険適用されます。

最近の車はフロントウィンドウにアンテナやセンサーなどが取り付けられていることが多く、交換する場合は10万超えるでしょうね。保険が適用されないとこれももめごとになりそうなことの一つです。返却時にフロントウィンドウの割れまで確認することは相当に難しいですから。返却時に申告してもらえないと・・・・後でウインドウの飛び石傷に気付くわけです。

停車中にスライドドアを開け、ブロックに擦った(ノア)

停車中にスライドドアを開け、ブロックに擦ってしまったとのことです。部位によっては塗装する範囲が増え、こんな傷でも修理に10万以上かかることもあります。

バンパーに凹み(ノア)

返却時に申告が無かったバンパーの凹みです。結局、修理代を全額は支払っていただけず、一部のみの支払いで示談。交換して半年もたっていない傷の無いバンパーだったので、丸損です。

タイヤがバースト(E83 X3)

タイヤバースト
高速道路でタイヤがバーストしたとのことでした。ここまで裂ける前に、パンクの予兆は何かしら有ったと思うのですが(パンクセンサー付いているし)・・。タイヤが古いこともあり、費用はいただきませんでした。

引っ越しで使用し荷室に傷(ノア)

引っ越しで使うといわれていたので、嫌な予感はしたのですが、案の定内装がご覧の通り。返却時の申告は無し、返却時は夜間であり当然気づけませんでした。

ドアに凹み(E83 X3)

右側後席のドアに凹みです。返却後、自分で運転席に乗り込むときに気づきました。即連絡して、修理について了解を貰い、全額負担にて修理完了。しかし、塗装すると同じ色は出ませんよね。強い日が当たると、明らかに色合いが違います。

ボンネットに凹み(ノア)

返却時にわからなかったボンネットの凹みです。80系のノアはボンネットがとても薄く、凹みやすいです。想像ですが、給油口を開けようとして、誤ってボンネットを開け、それを閉じようとして手で強く押してしまったのではないかと。

こんなリスクがありますが、Anycaのような個人間カーシェアサービスが、車の維持費を軽減してくれることは間違いありません。じゃなきゃ、私、車2台も持てませんから。みなさん、その辺のリスクを考えてオーナーの方ま、借り手の方も利用しましょう。

じゃ、どんな車がいいの?

Anycaで貸し出しはせいぜい200万くらいまでの車で、細かな傷は気にしないといったスタンスで無いと後々大きく後悔することがあるのではないでしょうか。

やはり国産よりも輸入車が人気がありますので、10年落ちくらいの輸入車、たとえばBMW 3シリーズツーリング、MINI、アウディA5辺りがいいのではないかと思います。個人的にです。自分が気に入って、かつそれなりに借り手が付きそうな車、

貸し手は、1万円のために貸し出す準備に加え、走行距離が延びることや、タイヤの消耗、車自体の価値を低下、さらに事故や傷、訴訟リスクまで負う事になるんです。貸し出し当初、とてもお値打ち料金を設定していつの間にか見なくなってしまう車を多く見ます。きっとこのような方々は見合わないと感じて貸し出しをやめてしまうんでしょうね。

それでも車が好きだ!いろいろ乗りたいけど経費は削減したいって人じゃなきゃやってられませんから。