手組カーボンホイールその3

さて、リムもハブもスポークもそろったのでいざホイール組に入る。
フロントはラジアル組なのでただ穴に通して組んでいくだけ。スポークの挿し方は他に所有しているラジアルの完組ホイールが外から内側だったので同じにした。
リアはNon-drive側はラジアル組でDrive側をクロス組にした。これが一番組み方としては多いらしい。強度的に心配だと両側クロスとするのだそうだ。クロスは4本組で組んだ。
とりあえず仮組。
スポークは、ハブの左側のフランジからリムの右にオフセットした方に通すらしい。

フロントの振れとりを行う。
縦振れ、横振れを取ってからセンターを調整。あとは均等にニップルを絞め、テンションを好きな値にまで上げれば完成。テンションメータはPark ToolのTM-1で、換算表はStainless Bladeの2.2×0.9mmを参照し、読み14、118kgfを目安にした。

フロントと同様に縦振れ、横振れ、センター出しとここまではフツーに完了なのだが、ここからテンションを上げる際に、Drive、Non-drive側でテンションが異なるからだと思うのだがセンターがずれる。そして、センターを出そうとするとDrive側のテンションが上がり過ぎでNo-Drive側は上げたいところまで上がらないことになってしまった。最低でも80kgf以上としたかったので、それに見合うようにDrive側を上げていったら140kgf前後になった。アルミニップル+ブレードスポークなので回すときに”ぐにゃ”とやな感触が伝わってくる。そして、ブレードがねじれるので戻さないといけない。専用スポークツールで回せばいいようだがそこまで用意するつもりはなかったので、汎用のスポーク回しで回し、後からプライヤーの口にいらなくなったチューブの切れ端を挟んで回すというちまちま作業となった。
一応妥協の範囲で振れが取れた後にスポークを見るとところどころプライヤーで挟んだ所に傷が出来ている。
調整の時にプライヤーを使いたくないのでこんな治具を木の切れ端で自作した。
これはとてもいい感じ。是非作業前に作成する事を薦める。

タイヤはContinental Sprinter Gatoskinというものをチョイス。wiggleで4,421円。初チューブラー。一緒に購入したVelox Tubularというチューブラーテープを使用。このテープ、タイヤをはめた後に被覆をはがそうとすると切れてしまい、装着に難儀。

装着の図。50mmで、かなり名面積があるが無印なのでなんか締まらない。そのうちステッカーでも貼るとしよう。

試乗した感想だが、かなりな先入観がある事を前提に、高速での延びが良くなった気がする。心配していたブレーキの効きも、付属していたシューで十分な制動力が得られた。ただ、毎回カーボン用とアルミ用を交換するのはかなり面倒だ。